どうもリョウスケです
旅31日目
2023年5月3日水曜日
天気 晴れ
お城に訪れたはずだった、
百名城の一つでもある大阪の千早城に。
気づくと一日置きで登山をしていた。
中腹に存在する山城である。
奈良からだと険しい峠を散々登った先にあるため、
麓にたどり着くだけでグロッキー。
嫌になるほどの坂道を自転車で駆け上がり、
うんと苦労してたどり着くと、
今度は五百段以上もある階段を登って
本丸を目指すのだが、、、
たどり着いてみるとそこはがっかりするほどの
普通の神社があるだけだった。
遺構と呼べるものはひとつも見当たらない。
現存する建物もなければ、
時代的に石垣もまだ主流じゃない時代だ。
残っているのは素人ではわかりにくい僅かな堀の痕跡や堀切くらいで、
築城された歴史を見ても、
歴史マニアが喜びそうなコアな武将の名前や経歴、、、
ーーはぁ。
お城に詳しくなった気でいるわたしでさえ
このお城の魅力がまったくわからない。
これだけのためだけに散々苦労して峠道を越えてきたのかと思うと、
なんだか途端に力が抜けてくるほどだ。
これで、またふたたびあの峠を越えて
奈良に戻るのかと考えたら
やるせなさがマグマのように昂ってくる。
どうしたものかと考え、
金剛山はファミリー登山者も多い山だと知り、
さすがに一日置きの登山に抵抗が生じるも、
このまま何の達成感もないまま帰るよりはむしろいいかと判断し、
気づくとまた山を登っていた次第である。
一日置きでまた登山。
わたしはアルピニストか。
もともと山登りは嫌いだったはずなのに、
この旅でいったい幾つの山を制覇したのだろう。
徐々に山登りへの抵抗もなくなり
週に一度のトイレ掃除くらいの億劫さで、
山を登ることができるまでに成長した。
山頂に着くと金剛山は登った回数を記録できる
システムがあると知る。
回数に応じて記念メダルが貰えたり、
名前をボードに掲げて貰えたりするらしい。
それを拝見すると、
二百回どころか、四百とか、六百とか
信じられない登山回数。
毎日登っても数年かかる記録ばかり。
彼らにとったら週に一度のトイレ掃除どころか、
毎日ちゃんとベットから起き上がる、
くらいの気合いと億劫さで
余裕で山を登れてしまうのだろうか。
すごいなと感心しつつ、
でもそれをやりたいかと問われたら、
絶対にやりたくはないですと
毎日腹が減ったら飯を食う、
くらいの素直さで即答するに違いなかった。
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一旦大阪へ
560段上ると本丸に着く。段数を聞くとバカヤロウと叫びたくなったが、ここまで散々山を登ってきたからか、精神的に耐性がついたみたい。
千早城跡
たいして苦労もないまま本丸跡の神社にたどり着いてしまった。だからこそ、これで帰るのがもったいないと貧乏性が発症してしまうのである。
運命の別れ道。あなたならどうしますか?
わたしは楽な道を選択しました。いまさら近道を選んだところで
山頂は人でいっぱい。マイナーなお城だからと、GWを舐めていたらすごい人だかり。どこに行こうとこの時期はもう!
ここが正確な山頂
本当にすごい人の数。イベントもやっていた。73番で呼ばれた女の子が貰ったモンベルのバックが羨ましい。
桜がまだ咲いてる
奈良の五條市の河川敷
鯉のぼりがたくさん