どうもリョウスケです
旅150日目
2022年11月12日土曜日
天気 はれ
ここ数日もの間、ある標高の高い山の登山口を目指してひたすら走り続けてきた。
ーー『剣山』という名の百名山。
四国で石鎚山の次に標高が高く、山が徳島県の中腹に聳えているため、行くだけでかなり一苦労。
距離の近い道から向かうか。遠く回り道してから向かうか、、、。
地図を開くと距離の近い道はぐにゃぐにゃ峠のオンパレードで、過酷な道のりが容易に想像がつく。
とはいえ遠回りしたところで、最終的に登山口の標高1400メートル地点まではどうやっても行き着く必要があるため、楽な道のりなど存在しないのは明らかだった。
うーんと考え、祖谷渓経由で登山口を目指すことに。
そうしてようやく登山口にたどり着いたのが出発から三日後の今日である。
遠回りしたところでやっぱり坂道は超大変。心身ともに疲れ果て、それでもここからが本番だ! と気合いを再びいれると、いざ百名山へと登り始めた。
剣山には中腹までリフトがあって、途中まで登ることができる。だが登山をしにきたのだ。リフトごときにお金を使うなんてバカバカしいと、歩いて麓から登ることに。
まずはリフトの降り場を目指して進んでいく。歩きやすい登山道は疲れることなくサクサク登ると、四十分程度でリフト降り場へ。
少し休憩を挟むと、今度はいよいよ山頂目指して登り始める。
適度に水分をとりながらサクサクと登り続けること四十分。山小屋のような建物が見えてきて、
「あれ、こんな途中に山小屋なんかあったかな」
と思いながら、さらに山頂目指して山小屋の横に設置された階段を登っていきーーー。
はたとそこで気がついた。
ーーー山頂である。
階段を上るとそこがどう見ても山頂だった。
登山開始から一時間半。体力はまだまだ有り余り、登山口で気合を余分に入れ過ぎた分、むしろ持て余すほどの気力が体全身を漲っていた。
ハイキング程度の山だとは聞いていたが、登山口にたどり着くのに三日もかかっただけに、なんだか釈然としない。
これなら近所にある小高い山を陽気に登るのと、たいして変わらないとさえ思える。
景色はこんなにも美しいのに、わたしが欲していたのはきっと達成感なのだ。
三時間は超える登山道、ゴツゴツした歩きづらい岩場、強いられる苦労、絶望的なハプニング、それらを乗り越え、ついにたどり着いた山頂からの大絶景!!
・・・不完全燃焼である。
こんなんで満足できると思ったら大間違い。せっかく三日もかけたのだから、それに釣り合いの取れる達成感が欲しかった。
責任者もとむ!
わたしをもっと苦労させてくれ!
・・・まさかそんなことを山登りに望む日がくるなんて。自分でもびっくりである。
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9時20分登山開始!
山頂まで4キロ
これに乗れば楽だけど、歩いたところで4、50分、、、それを長いと思うか短いと思うか。
リフト降り場のすぐ側にはキャンプ場がある。少し惹かれたけど、荷物をそこまで担いで登らなきゃいけないのと、この時期クソ寒いだろうと考えて断念。
途中に神社がある
山頂は平坦な景色が広がっていて、のんびりと過ごしやすい。
11時ちょい過ぎ山頂到着
四国にも熊が出るのか!?
こういう足場が設置されていて、座ってご飯をたべたり、寝転んで昼寝をしたりする人もいる。
山頂で恒例化したコーヒー!! でもいまは寒いため、お湯を沸かしてカップ麺を食べてる人が心底羨ましい。
リフト降り場に到着!
1時少し前登山口に帰還
あれが離れたところから望む剣山。こうして見ると剣感があまりない。