どうもリョウスケです
旅23日目
2023年4月23日日曜日
天気 晴れ
日本最古の木造建築へ
法隆寺を歩いてみる。
そびえ立つ五重塔を仰ぎ見て
隣にある金堂を観察し
背後に建てられた大講堂とそれらの建物を
門を背にして全体を眺める。
これら全部が飛鳥時代に建立されたものだというから、信じられない。
飛鳥時代って何年前だろう、
少なくとも千年以上は前の出来事である。
千年も昔の建造物が、
我々の生きる時代にもこうして立派に
いまも立ち続けているということ。
それってどれほどすごいことかと考えてみた。
まず木でできているということは、
火災があれば一発で消失するということだ。
そのリスクを千年以上も背負い続け
奇跡的に今日まで残り続けたという事実に
心底驚愕せざるを得ない。
自然災害も脅威である。
どこかに付きまとう。雷なんてものも
あんな細長い建物だったら、
絶対に落ちてこないとは限らない。
そして建物はほっとくと朽ちる運命だ。
誰かによる献身的な保護が常に行われない限り、
今頃完全に滅びているはず。
ということは、
時代が変わろうと、人が変わろうと、
常に意識的に大切に保護されてきたということ。
それが千年以上も続いているのだ、
やっぱり奇跡じゃないかと勘繰りたくなる。
明治時代には廃仏毀釈というものがあって
多くの寺院が取り壊される被害があった。
時代が時代なら、
ぞんざいに扱われていた可能性だってある。
歴史を見ていると敗北者の建築物は
ことごとく時代の勝者によって
跡形もなく消されてしまう例もあると聞くし
戦争で空襲にあって消失した
歴史的建築物は数えきれない。
目の前の風景はあたりまえなんかじゃない。
千年以上も昔の木造の建築物が
この世に残る確率は
果たして何%ぐらいなのだろう。
計算のしようがないからわからないけど、
すごく小さな確率であるのは間違いない。
そんな奇跡に立ち会えた奇跡。
わたしはいま、
奇跡を目の当たりしているのだ!!
1500円で体感できる偉大な奇跡、
そんな奇跡を、
だから拝観料が、少したっか!
と思ってしまいどうもすいませんでした。
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法隆寺。思ったより人が少なくてよかった。外国人にはあまり人気がないみたい。
五重塔。中は入れない。外側から中を観察する感じ
なんかいる。屋根と屋根の柱の隙間に押しつぶされる形で。どんな意味があるんだろう。守り神的なものなのか、はたまた魔物的なものを柱で押し潰して封じているのか。
こういう廻廊が味があって好き
夢殿。年に2回しか公開されない仏像が安置されている。たまたまその一回のタイミングだった。
中は法隆寺と比べたら全体的にとても小さい
この三重塔が飛鳥時代に創建された国宝
もう少しなんだけど
これももう少し
中宮寺跡。聖徳太子のお母さんの住居を寺にしたところ。現在は同じ寺が法隆寺の隣にある。こっちはもともとあった場所。
せんとくん。いたら撮りたくなる