チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

食欲か、健康か、みたいなこと。

 


どうもリョウスケです

 


旅126日目

2022年10月16日日曜日

天気 はれ

愛媛[大洲市八幡浜市

 


海岸線から川を下って大洲市へ。

小高い山の上に天守が聳え立つその風景を遠目に眺めながら、今日もまたお城めぐりだ。

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愛媛はお城が多い。

100名城だけで5つもある。

 


現存天守が二つあり

復元天守が二つあり

残る一つは天守を持たないお城だけ。

 


天守が存在したお城には全て天守閣が聳え立っているのだから、

愛媛県の力の入れようが窺い知れる。

 


天守は街にあるだけで遠くからでも存在感を発揮するので、その街のシンボルにも、観光の目玉にもなりやすい。

建てるメリットは十分にあると知りながら、それでも中には観光のことだけを考えて建てられた城郭も存在する。

 


当然ながら城跡は貴重な歴史の遺産だ。観光地である前に歴史を後世に伝える伝道者としての役割がある。

でも復元された城郭の中には、それよりも観光を目的とした復元城郭も珍しくない。

 


資料では窓がなかったはずのところに展望台として窓をあえて取りつけたり。

麓からも綺麗に見渡せるように天守の位置を大きく変えてみたり。

もっと凄いところは、そもそも天守がないとされている城跡にまで、天守をわざわざ造った城郭も存在する。

 


その理由は簡単だ。

観光の目玉になるからである。

 


お城はもともと観光の目的で建てられたものではない。城主の威厳を誇示するため、時には戦うために防備に備えた城造りが必要だった。

そのため存在した遺構には全て意味があり、建物の位置や向きに至るまで全てに意味があったのだ。

 


その歴史を改ざんしてまで復元することに果たして意味があるのだろうか

 

 

 

・・・あるのかもしれない。

 


やっぱり天守があった方が興奮する。

最上階に窓があった方が嬉しい。

山の頂上に天守が聳え立つ姿は写真映えする。

 


歴史をありのままに伝えてほしいという歴史ファンとしての想いも抱きながら、

とにかく派手で写真映えする風景を望んでしまう旅好きとしての一面を持つわたしとしては、

城跡として残してくれているだけでも十分ありがたかった。

 


中には明治の廃城令で完全に取り壊され、堀も埋め立てられ、その後軍用基地として利用されたのち、現在では学校として見る影もなく関係者以外立入禁止の城跡も珍しくない。

 


そんな状況に比べたら、観光地だろうがなんだろうが、あるだけで最高に嬉しい。

そりゃありのままでという専門家の意見だってわからなくもないけど、、、

 


矛盾した両者の思いに板挟みになりながら、

どちらの思いにもわたしは激しく同意するのだった。

 

 

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*ちなみに大洲城は資料をもとに地域の人々が力を結集し、当時の製法を再現して緻密に築造した復元天守である。地域の人々の想いがたくさん詰まっていて、歴史がどうとか、観光がどうとか以前になんだか素晴らしいなと思いました。

 

 

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f:id:kryo428:20221020204405j:image天守以外の櫓は現存するもの。天守だけが2004年に復元された。わりとかなり最近の話


f:id:kryo428:20221020204427j:image狭間があると覗きたくなる


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f:id:kryo428:20221020204421j:imageこういうところでのんびりと過ごしてみたいなあとぼんやりと考えていたら、


f:id:kryo428:20221020204257j:imageここで泊まれるらしい。まじか!


f:id:kryo428:20221020204316j:image心柱。中央にある二階まで通じる長い柱


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f:id:kryo428:20221020204351j:imageすごく良い景色なのに、目の前にトイレが、、、


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f:id:kryo428:20221020205650j:image臥龍山荘ーー美しいお庭と建物が見学できる


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f:id:kryo428:20221020205642j:imageなんだちみは?


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f:id:kryo428:20221020205557j:imageこちらから見ると堤防みたいになっているのに


f:id:kryo428:20221020205624j:imageこちらから見ると城壁みたいに装飾されている