どうもリョウスケです
旅125日目
2022年10月15日土曜日
天気 はれ
「これからしばらくすると電車が来るので、乗られない方は少し後ろから見るようにしてください」
おばちゃんが急に現れてそう言った。
どう見ても駅員さんっぽくないそのおばちゃんは
市に雇われた職員なのか、
ボランティアのガイドさんなのか判然としない。
どちらにしても、ただの駅にそういう人がいること自体が何だか不思議な光景である。
下灘駅は駅と海とのコントラストがとても美しいと話題の無人駅だった。
そのためなのか駅内にはどう見ても観光目的で訪れたであろう若者たちの姿をよく拝見した。
彼らは一様にインスタ映えを狙ってか、
ベンチに腰掛け仲間内で写真を撮り合いっこしてハシャいでいる。
それはとても妙な光景だった。
ベンチはそもそも電車を待つ人が座るために設置されたものである。インスタ映え目的のファッションアイテムではない。
ところがこの駅では本来の用途で使われることの方が珍しいようだった。(というより座ろうとすると例のおばちゃんに怒られそう)
そんなわたしも早く写真を撮りたくてベンチを占領する若者たちにイライラ。
彼らが底抜けの鉄道マニアだったら渋々この状況も仕方なしと受け入れるが、
ただのミーハーイチャイチャカップルだったら許さない! 絶対に!!
とミーハー独身アラサー男が自分のことは棚に上げ、彼らに必要以上に腹を立てる。
駅の前ではキッチンカーがおしゃれな
ドリンクを販売し、
観光目的の人々がひっきりなしに訪れる。
やがて、ホームに電車がやってきて
例のおばちゃん登場。
浮かれる観光客を後ろに下がらせ誘導し、
一人か二人だけが静かに乗り込む田舎の電車を、その他大勢の観光客がカメラを構えて一斉にお見送りするという、
これまた奇妙な光景だった。
駅なのか観光地なのか。それとも駅であり観光地でもあるのか。とにかく、
良い写真が撮れて満足しながら駅を出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビーチで何やら変わったスポーツをやっていた。ラケットのような先端が平たい物を持ち、テニスボールくらいの球を相手のコート上に打ち合う。まるでビーチバレーみたいなテニスみたいな
愛媛といえば蜜柑。この時期は極早生みかんという、名前からもわかりやすい品種の蜜柑だけが販売されている。
下灘駅ーー目の前には海しかない場所にぽつんと駅が立っている。ホームの作りもシンプルなためか、景色がとても美しく映える有名な駅。
電車が来て去っていくだけでドラマチックになるのはなんでだろう、、、
下から見るとこんな形
なんだか親近感。