チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

山奥の村の生活

 

どうもリョウスケです

 

旅85日目

2022年8月27日日曜日

天気 晴れ

宮崎→大分[高千穂町竹田市

 

パンクの恐れという旅の不安を抱えながら

効率よくこの先旅をするなら

このまま山中を大分県まで突き進んだ方がいいと考えた。

とくかく北へ北へと山道を走り続ける。

 

登って下りてというよりは、

ひたすら登って

そしてひたすら下る道のりだった。

 

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大分県まで文字通り何もない山道。

見える景色は山ばかり

時折小さな集落を通過するものの、

どうやって生活してるんだろうと不思議に思うレベルの山村である。

 

こういう所を訪れるといつもふいに考えるのは、

近年話題になった流行語「親ガチャ」ならぬ

地元ガチャがあったなら、

間違いなく山奥の集落にだけは生まれてこなくてよかったと思ってしまう。

この上ない不便はもはや縄文人の生活レベルに得体が知れない。

自分にはとても難しいだろうと考えるのだ。

 

自分の地元が一番だなんて自惚れているつもりはないけれど、

絶対にこういう山奥に生まれてくるよりはマシだったと言えるぐらいに、

いつも考え始めると自分の境遇にほっとするのである。

 

 

スタートしてから3時間が経過。

ついに宮崎と大分の県境にたどり着く。

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標高1200メートルあるかもしれない級の県境を、今度はひたすら下り始める。

 

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またしても同じ山の風景。

県境を越えたからといってそこにマクドナルドの看板があるはずもなく、カーネルおじさんが出迎えてくれるわけでもない。

ひたすら急な坂道がさっきと同様にひたすら続く

時たま小さな集落を通り過ぎそしてまたふいに地元ガチャについて考えて、、、

 

思えば都会育ちの人からすると、

田舎育ちの我々の生活だって謎に包まれた深海魚の生活レベルかもしれない。

結局は生まれ故郷の生活こそがその人のスタンダードなのだ。

 

地元ガチャは間違いなく存在するけれど、

当たりか外れかを決めるのは自分次第である。

 

 

どこまでも続く山道は、

やがて少し大きな街へと続いていく。

 

夏休み明けの子どもたちは久しぶりのランドセルに少し上機嫌だ。

彼らはまだ外の世界の生活に想いを馳せてみたことはないかもしれない。

でもいずれ地元について考えるときがくる。

当たりか外れか、

ふとその時に彼らに聞いてみたいと思った。

 

 

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f:id:kryo428:20220901201804j:image絵画とかでなんとなく見たことある気がする


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ヘルメット地蔵と呼ばれているお地蔵さん。誰が被せたのか、お地蔵さんにヘルメットを被せただけなのに、看板とかにもそう名前が書かれているのが不思議。


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県境にあるトンネル。中は電灯が一つもないためかなり真っ暗。そこそこ長いからめちゃくちゃ怖くて、勇気100%を熱唱しながら通過する。


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九州最後の都道府県。ついにここまで来たか!


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山奥の廃村らしきところにぽつんと「しいたけ発祥の地」と書かれた看板。本当かどうかはさておき、この看板もろとも忘れられてる感じがなんだか切ない。


f:id:kryo428:20220901201734j:image原尻の滝ーー幅が約100メートルある横に長い滝。上からも下からも正面にある橋からも見渡すことができる。


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f:id:kryo428:20220901201822j:image結構揺れる


f:id:kryo428:20220901201801j:image道の駅で食べたおにぎり。右の鶏めしのおにぎりが最高に美味しかった。