どうもリョウスケです
旅61日目
2023年6月16日金曜日
天気 曇りのち晴れ
滋賀県と書かれた県境に設置された看板を
しみじみとした気持ちで見上げる。
これで最後かと思うと
泣きたいような
笑いたいような
変な感情が爆発しそうになり
その想いをおもいっきり発散させようと、
わーっと声を上げたら、
曲がり角のその先に工事現場のおじさんがいて
ちょっと赤面してしまった。
深呼吸で気持ちを落ち着かせると
改めて物思いに耽り始める。
これで最後である。
ああ最後だ、と思いつつも、
あまり実感が湧かない。
本当にこれで最後なのか? と半信半疑。
ここが地元の滋賀だということも
いまいちピンとこず、
どこか知らない地域の知らない道を
走ってるみたいな、、、
そんなふうに思ったりするのは、
単純にまだその事実を
受け入れたくないだけなのだろう。
まだここは滋賀じゃないと思いたいだけ。
だけど、最後でもある目的地
彦根城にたどり着き、
見慣れた風景に
さすがに実感せざるを得なかった。
やっぱりそうだ。
ここはわが地元、
滋賀で間違いなさそう
海みたいに広大な琵琶湖が静かに湖面を波立たせ
田んぼの先に際立つように伊吹山がそびえ立ち
遠くからでも美しくたたずむ彦根城はこの街自慢のシンボルで
湖岸道路の車の多さにいつも通り辟易としたら、
ついに戻ってきたんだなと骨の髄まで実感した。
足掛け四年、でも昨日も書いたが、
ずっと旅をしてきたわけじゃない。
何度も立ち止まっての47都道府県制覇!
これを日本一周と呼ぶには、
最近とても違和感を感じ始めていた。
だけどずっと続けてきた旅である。
日本一周と呼ばないにしても、
全国を自転車で巡ったことに変わりはない。
これでいいのか?
と疑問に思う気持ちをゴクッと飲み込み
これでいいのだ!
とことさら大声を張り上げる。
まだどこか不完全燃焼な気持ちもあって
それが今後も生きていく糧になるだろう。
わたしの旅はまだ終わっていない。
そんなことを言い出せば、
ーーいいかげん真面目に働け!
ともう一人の自分が怒り出すので、
これまでのようにとはいかないかもしれないが、
まだまだやりたいことがある。
さて、次は何をしようか?
先ほど上げた大声に、
いないと思っていた通行人が振り返って
かなりの恥ずかしさに赤面する。
自宅まであと8マイルだ。
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峠越え
県境のトンネル。ここを越えたら滋賀県
滋賀へ。泣く
すっごい綺麗な形のお社
彦根城へ
大きな外堀
ポスト
ひこにゃんの出勤時間。一日二回登場してくれる
歴史博物館。彦根藩主の井伊家の歴史や甲冑などが展示されている。通り雨
赤備えの鎧。赤は井伊家の象徴
歌舞伎の舞台がある
博物館の中には、表御殿奥向の建物が復元されている。ここでは藩主が日常生活を送ったりしていた。
一番奥の部屋
天守へは長い階段を登っていく
天秤櫓。長浜城の大手門を移築したといわれている
彦根城天守閣。小ぶりながら破風(屋根の三角のところ)の数が姫路城よりも多いらしい。
え、
まさか、、
ひ、ひ、
ひこにゃん!!!
かわいい。
かわいすぎる!!
待ち受けにします。
滋賀に住みながらひこにゃんに人生で初めてお会いした。こんなにかわいいなんて。さすがゆるキャラの走りだけあると納得する。
階段がほぼ直角
狭間
外から見ると小さく見えるけど、中から見ると広く見えるから不思議。
隠し部屋
琵琶湖が望める
見覚えのある景色が広がる
下りはほぼ崖
西の丸三重櫓
あ、ひこにゃん!
天秤櫓。中も入れる
正面の山が佐和山城跡。石田三成の居城だったお城だが、関ヶ原の後に井伊家の居城となり、その後、彦根城を築城してこちらに移った。
二回目のひこにゃん
ジャンケンに勝った!
最後の百名城スタンプ
これで百名城全制覇!! 長かったけどすごく楽しかった。どんどんお城が好きになっていくのが、自分の中でよくわかった。いまではどの観光地を巡るより、お城巡りが一番楽しい。次は続百名城か、はたまた、、、
ひこにゃんの住民票
井伊直弼さん。彦根藩13代藩主、江戸幕府の大老、安政の大獄、桜田門外ノ変、、、良い意味でも悪い意味でも、幕末には欠かせない存在。
広い庭から天守が見える
馬屋
琵琶湖。滋賀に帰ってきたと一番に思える風景
伊吹山。エモい
ゴール! 嬉しいような、切ないような、ほっとしたような・・・。
姪っ子甥っ子たちが作ってくれたらしい。照れ臭くて変なリアクションしか取れなかった。こういうのは少し苦手なタイプです。