チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

2年ぶりの初滑り

 


どうもリョウスケです

 

 

 

硬くなったスキー靴は

相変わらず足のつま先が窮屈で息苦しい。

2年間放置したからではないだろうが

ぼろぼろと靴の部品が剥がれ落ち

劣化が著しく激しいのだ。

靴だけではない

スキーの板もストックも

ウエアも、

全て中学時代から使用している

古参装備品である。

明らからにどれも限界に近く

年季が入っている。

それでも買い換えないのは、

物を大切にする清いポリシーからではない。

単純にお金がないからだ。

まだ履ける、まだ滑れる、まだ着れると

私に微かな根拠を与えてくれいる。

 


久しぶりにスキー場に訪れた。

昨年はスキー場で働きながらも一度もスキーをしないという

謎の意地を張り、

お陰で北海道以来の二年ぶりの初滑りである。

 


二年ぶりのスキーは、

ブランクに反して特別滑りにくさは感じない。

20年以上ものスキー経験が、

たかが数年ごときブランクには屈しないだけの、

最強の技術を擁しているからだ。

この場合の最強の技術とは、

スキーが達人レベルにすごいという意味ではない。

数年ぶりでも

違和感なく滑れるというだけの、

屁の足しにもならない、

スキー未経験者に「わぁ、先輩スキーうまいですね!」と

言わせしめる程度の技術である。

 


それでもここ数年の私は満足している。

スキーが嫌いになったわけではない

ただ技術向上に尽力したいという執念が風船のように

萎んでしまっただけだ。

 


いずれはスキー検定一級並みの技術を習得し、

フリースタイルを極め、

コブというコブを華麗に滑り降り、

キッカーでは複雑な妙技を衆人たちの眼前で

見事に披露してやろう、、、

そんな妄想を10年以上脳内で繰り広げつつ、

いつか見てろよ、

と今年も「いつか」に期待している。

 

硬くなったスキー靴は、

体の衰えに共鳴するように悲鳴をあげた気がしたーー。