チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

漢字漬けの日々

 


どうもリョウスケです

 

 

 

漢字を暇つぶしで挑戦し始めて

半年が経つ。

3DSの漢字ソフトでは問題をほぼ丸暗記し

既にやり甲斐がない。

そろそろ次の段階に進みたい

次の段階とは、

もちろん実際に行われている日本漢字能力検定への挑戦である。

せっかくゲーム内とはいえ

二級が受かるだけの漢字力を身に付けたのだ、

悲願の二級を受けてみたい。

ところがコロナの影響により

6月に開催予定だった試験はあえなく中止

やる気に燃えていただけに肩透かしを喰らい

もどかしく悶々とした日々を送り続けて数ヶ月

コロナに対する人々の端正も身に付き

10月開催の検定が実施されることとなった。

よもや受けない選択肢などない。

暇つぶしで得た漢字力をようやく試すことができる

とはいえ、待ち遠しくもあり不安もあった。

所詮ゲームで得た力だ

ランダムとはいえ、

流れてくる設問は何度となく見慣れた問題で、

パターンもある程度決まっている。

果たして本当に自分に漢字力が身に付いているのか、

はたまたゲームのパターンに沿って

体が動いているだけなのか、

判然としない。

そこで書店に行き漢検2級の参考書を思い切って

2冊も購入する。

これである程度の実力は測れるだろう

 


結果は、、、ボロボロだった。

もちろんゲームのおかげで解ける問題も

数多くあったが、

ゲームに出題されない漢字も予想以上に膨大である。

それまで漠然と占めていた

漢検への溢れんばかりの自信が、

一瞬にしてコップの底に残った一滴ほどの雫へと消失した。

 


その日から検定までのひと月半は

漢字漬けの日々である。

それまで暇潰しでしかなかった漢字は

到達すべき目標に変わり

連日就寝前には漢字を2時間書き続ける。

受験勉強をまともに経験していない私にとって、

これほど机に向かってペンを動かし続けたのは

もしかしたら

人生で初めてかもしれなかった。

 


IT化が加速する昨今に

親指一本、

若しくは口先一声で難読漢字を

秒で検索できる時代に、

将来的に不必要となるであろう漢字をひたすら記憶する。

履歴書に記入するほどでもない資格に

受かりたいが為に

膨大な時間を費やし続ける。

二級程度では人に自慢するほどでもないことを

理解した上で、

時に虚しくもなりながら

それでも不毛にも頑張り続ける理由は何か。

 


自己満足だーーー。

人生を豊かに彩る究極のスパイスは自己満足である。

漢字も旅も、自己満足に浸りたいが為の

不毛な挑戦でしかない。

世のため人のために生き

ノーベル賞を取るような人生を歩める筈のない私が、

それでも生きた証を残すには

死ぬまでに幾つ笑って許せる自己満足を築けるかだと思う。

その為なら、

人に馬鹿にされようとも

大事な時間や労力を喜んでドブに捨てよう。

 


挑戦はまだ終わっていない。

 

f:id:kryo428:20201103144130j:image