チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

本棚の友達

 


どうもリョウスケです

 

 

自宅の本棚をひっぺ返す。

私の部屋の本棚には、

雑然と本が何十冊何百冊と詰め込まれている。

それらの本は、大抵中学生の頃から

本屋やブックオフに通いつめ

少しずつ時間をかけて集めた本である。

 


それら棚にびっしりと敷き詰められた本を

呆然と眺めていると、

どこか、荒野で戦う勇者が敵を倒して

勝ち星を築いたように、

恍惚とした気持ちに浸ることができるのだ。

 


ところがある日、

ふと気付いたことがある。

ある一冊の本を手に取り眺めていた時だ

あれ・・・、

と頭の片隅に何か引っ掛かりを感じる。

なんだこのモヤッとした感情は!?

すかさず隣にある本を手に取って眺めてみる

ああ、なるほど。

そこで本の内容が一切思い出せないことに気が付いた。

読んだ記憶がある本は、

中身こそ詳細に思い出せなくても所々の情景が浮かぶことがある。

ところが本棚に収まった本たちは、どれも

手に取る本、手に取る本、

表紙以外の印象がほぼ皆無で

親戚なのに他人のような顔をして並んでいる。

どう言うことだ!?

読んでいないということか

購入しただけで満足したということだ!

これではただの置物と変わらない

おもちゃのフィギアに魅力を感じない私は

それらコレクター達を

しばしば小馬鹿に蔑んできたが、

自分がやってることとどう違うのかと問われたら

反論の余地がない。

並べるだけで満足してきたのだから

同じようなものである。

 


なあにが「趣味は読書です」だと

笑いたくなる。

私がやっていたのはただのブックコレクションと

ワクワク本屋さん巡り体験ではないか

本が好きだと自称しながら

家に並ぶ本さえまともに読破したことがないなんて

せめて、家にある本が

私という人間を形造っているのだと

胸を張って言える程度には

ちゃんと読むべきだ

本は読む為にあるのだから。

 


1冊目を手に取って読み始める

自分の知らない世界が広漠とそこにあった。

 


これは長い戦いになりそうだ・・・。