チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

旅の自粛

 


どうもリョウスケです

 

 

 

仕事が終わり

くたくたになりながら家に帰宅する。


マスクの息苦しさにも慣れ

車で自宅から十分ほどの職場に通い続けて

ひと月が過ぎた。

 


テレビでは連日

耳を塞ぎたくなるような

不安を誘発するニュースが繰り返し

アップデートされ、

終わりが見えない闇の先を

常に目を凝らして歩いているような

暗澹たる気分が、

体全身を分厚い粘着質の膜みたいに覆い尽くして

なかなか離そうとしない。

 


オリンピックが来年に延期になるとニュースが告げて

関係者でもアスリートでも観客でも、

まして、

会場が地元の近くでもない

どうしたってオリンピックには関係のないはずの私は

そのニュースに重く衝撃を受けた。

それはただのイベント自粛云々の話と一線を画すだけでなく

まだ数ヶ月も先と見据えた世界的規模に肥大したイベントの延期は、

流行病ぐらいに捉え

春が過ぎる頃には自然と収束するだろうと考えていた

私の甘い認識を、

大きく書き換えるものだった。

 

 

 

どこかの国で起こった大騒動が

いつの間にか

惰性と慢心と虚栄のさきに

知らない間に平然と隣に腰掛けている。

そいつは羊の皮を被った狼で

一歩外に出れば憮然とした態度で彷徨っているかもしれない。

それどころか、

狼自身も己を羊だと思い込んでいるのだから恐ろしい。

自分が羊なのか狼なのか判断できず

うつされるかもしれない恐怖に

うつすかもしれない恐怖

常に肩に力を入れて生活している。

前方をすれ違う人がいれば

無意識に怪訝な表情で必要以上に距離を置き

なるべく物には触れないように気をつける

執拗に手洗いうがいを行い

頻繁に通い詰めた本屋や喫茶店にもほとんど出向かなくなった

そんな生活が続いている。

 


だから、諦めるしかない。

こんな状況で、

旅どころか外にも平然と歩けない状況で

全国を旅して周るなど、

どうしたって不可能である。

 


最近また一つ歳を重ね

いよいよ焦りを覚え始めた。

“自称旅人“などと他愛もない戯言を吹聴するのも憚れる。

来年への持ち越しは正直ツライ、、

一年の遅れが短い人生にどれ程の影響を与えるのか

人生は待ったなしの一回勝負だったのだと

改めて気付かされる。

何が起こるか分からないのだから、

明日死ぬかもしれない未来に

いまがどれだけ大事かと

胸に刻んで生きるべきなのだろう。

「明日やろうは馬鹿やろうだ、、」と

どこかのオヤジが活かしたシャレのつもりで

呟いた一言に

今更ながら感銘を受ける今日この頃、、

とはいえ、「明日に延ばせることを今日するな」と

藤子不二雄A先生が言う言葉も

私は常々都合よく解釈することで無駄に張った焦燥感を

緩和しているので、

そこは時と場合によって使い分けよう。。

だって、仕方ないではないか、、馬鹿なのだから、、、

とりあえずいまは

限られた中で出来ることを、

真面目に実直にやってみるしかない。

 


いましかできないこともあるはずだ

ここをどう生きるか。。

 


私の未来はなんとかまだ続いている

 

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