チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

台風の残り香みたいなもの

どうもリョウスケです

 


旅118日目

北海道(八雲→開陽丸→道の駅上ノ国もんじゅ)

天気 雨 曇り そして強風

 


朝起きて雨が徐々に弱まって

思いのほか早く出れそうだと荷物をまとめ

天気を調べると悪くなることはなさそうだと出発した。

山道を登って降り30キロほど走り

ようやく海に出ると、

すごい強風!!

まっすぐ走ることも難しい

幸い正面から来る風ではなかったので

漕ぐのが辛いことはないが

横から突然吹く突風にバランスを取るのがやっと

よもや車道にはみ出して車に轢かれたら最悪である。

 


台風25号の影響により温暖低気圧がどうのこうので、過ぎ去った今でも日本海側では強風が吹くそうである。

そんな事を強風に悩まされてからニュースを見て初めて知った。。

台風さえ過ぎ去れば忽ち天気は良くなり快調に走れるものと思っていたが

いつもの如く甘い考えは相変わらずらしい

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写真では伝わりにくいが、風と波がとてつもない様子

 

 

途中にある江差町に開陽丸という船があったので立ち寄った。

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開陽丸とは幕末期において活躍した幕府所有の軍艦である。

戊辰戦争で何度か使用され

ここ江差町近辺において座礁し沈没した。それを当時の形に再建し博物館として使用されている。

中には沈没した船から引き上げられた遺物が展示されてる他、

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開陽丸の造られた経緯から活躍と沈没するまでのエピソードを知る事ができる。

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かの箱館戦争において土方歳三と共に戦った榎本武揚が頻繁に活用していた船でもある

一階がそんな歴史のエピソードを文字や音声、映像で学べ

地下に降りると沈没した船から遺物を引き揚げた方法や保存の仕方などが細かく学ぶ事ができる。

 

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そもそもこの開陽丸という船はもともと諸外国に対抗する為に、日本を守る目的でオランダで造られた、当時最強とされた軍艦である。それが完成後間も無く内戦に巻き込まれ、無残にも座礁して沈没という戦いとは無縁の場で最後を迎えてしまう。とても皮肉で虚しい話だ。

 


無知な私はこの船の存在を初めて知った。

とても興味深く

そしてやはり幕末は面白い。

 


旅をしていると予期せぬところで

知らない歴史と巡り合うことができる

日々新しいことを知れる

 


常々私が思うことは

歴史を学びたい奴ほど旅をしろと言いたい

机に向かって教科書を開くのも良いかもしれないが、

実際に足で巡ってこそ学べる事がこの世の中にはたくさんある。

開陽丸もそう。教科書に書いてあったとして

私ならきっと忘れている

そんな軍艦があったような、、そんな程度

訪れて船を間近で見て

遺物に触れ

細かいエピソードを読むことで

本当に「知る」事ができる。

例えば北海道の江差町座礁し沈没した、、そんな事を言われてもわざわざ地図を開く奴はいない。

たまたま横を通過し、船を見つけ、その船が幕末に活躍した船で

この近辺で座礁し沈没したと知れば

絶対に忘れないだろう。

 


一夜漬けで詰め込んだ知識に何の意味があったのだろう

常習犯だった私の頭に残ってる歴史の大半は、ゲームや漫画の誇張した内容ばかりだ

教科書の内容などほとんど覚えていない。

ここ数ヶ月で学んだ事の方がずっと価値があるに違いない。

教科書を読むなとは言わないが

旅をすると歴史って面白いなって実感できる

そんな事を、私は言いたい。

 


『開陽丸』

オランダでは「夜明け前」と呼ばれていた

かっこ良過ぎて鼻血が出そうだ

 


リョウスケ

 

 

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笑えばええことある
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大砲を打つ人たち
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ガトリングガン
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起こさないであげてください、、の人たち
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遠くの雲の切れ間から夕日が刺していて、なんか光のカーテンみたいで幻想的だった