チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

太宰治という人は、

 

 

 

どうもリョウスケです

 

 

 

旅133日目

青森(今別→五所川原

天気  晴れ

 

 

 

金木という町は太宰治の生まれ故郷である。

津軽半島を北から南に下っていくと弘前に行く途中にある小さな町。

太宰曰く「これという特徴もないが、どこやら都会ふうにちょっと気取った町」

とあるが、情緒があってどこか懐かしい町である


太宰治の小説で読んだ事があるのは「人間失格」「斜陽」「走れメロス」の、

彼の作品の中でも代表的ともいえる三冊だけ

それ以外はまだ読んだ事がなく。彼のことをよく知っているとは言い難い。

イメージとしてはどこか根暗で、凡人には理解できない天才

 

太宰治の作品でこのあたりの地域のことを、

自分の幼少期の事などを踏まえて書かれた「津軽」という小説があり、そこに登場する建物に実際に行ってみた。

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「斜陽館」と呼ばれるその施設は、実際に太宰が生まれ、

中学までを過ごしたとされる生家である。

戦後に旅館として使用され、その後記念館として解放されている。

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普通の家というより、

どう考えても大金持ちの大豪邸であり

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謂わばボンボンだった太宰は

ここで幼少期を過ごし小説家になる夢を追いかけていた。

太宰が過ごした部屋や、

そこでのエピソードなどを解説されているのを見ると

少し不思議な気持ちになった。

 


私にとって太宰治とは、

大昔に存在した偉人であり教科書に載っている人であり

それは、例えば歴史の教科書に登場する偉大なる

偉人たちと同じ

自分の知らない時代を生き

知らない世界を見ていた人たちだと思っていた。

もちろん生きている時代が

人によって違うのは知っていても

どこか同じ歴史上の人物として一括りにしていたところがある。

だから不思議なのだ。。

太宰が生活していた場所は、

いまの現代に近い部分がたくさんあった。

 


トイレ、廊下、部屋、お風呂、蔵

ああ知っている。これは祖父が暮らしていた家に近い

豪邸ではないが、どこか似ている

一昔前の家。。

たった一昔前に太宰はここにいたのだな

当たり前だが、なんとなく不思議

 


ソファーに寝そべりながらサイダーをがぶ飲みしていた太宰

中学時代に英語のノートに変な絵を落書きしていた太宰

生前の写真では、子供の頃の太宰や、自分の子どもに笑いかける太宰

カメラにカッコをつける太宰が写っている

 

 

 

少しの違和感と

少しの不思議と

少しの親近感がない交ぜになった感情を抱き

 


根暗な奴だと思っていた太宰治

なんとなく身近に感じて

少しだけ好きになった。

 


今度は小説「津軽」を読んでからここに来よう。

きっと面白い発見があるに違いない

 

 

 

 

 

 

                                   つづく

リョウスケ

 

 

 

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真ん中の紙の最後に「斜陽」という文字が書かれており

小説「斜陽」のヒントにしたのではないかとされている


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右端のソファーに寝そべってサイダーを飲んでいたエピソードがある


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このタイルといい。便器の形といい。なんとなく懐かしい


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太宰治さん


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昔、太宰も使っていたとされる芦野駅の旧駅舎

現在ではおしゃれなカフェになっている


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そこで飲んだりんごジャムーン珈琲

中にりんごジャムが入っていて、混ぜると珈琲の苦味とりんごの甘さが

融合して美味しかった。


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なんか凄くいい駅