どうもリョウスケです
旅88日目
北海道(羅臼)
天気 晴れ
とことんというかどうしてこのタイミングで?
自転車がパンクした。
たまたまであり、偶然であり、奇跡に近いのかもしれないが
今の今まで、旅を始めて数ヶ月、走った距離は数千キロ、、
一度たりともパンクしたことがなかった。
こんなことはほとんどありえない。自転車のタイヤやチューブは消耗品である
ちょっとした小石やガラスの破片でもパンクする恐れがある。
だからここまでパンクせずに来れたことは運が良かったとしか言いようがない
なので今回パンクした事実は仕方がないのだが、タイミングが悪過ぎないか!?
ここ羅臼に自転車屋など皆無であり、ありそうな街まで行くにも数百キロは離れている
その上地震による影響により情報は遮断され
交通手段さえ停止している→自転車で進む以外に方法がない
そして何が一番運が悪かったかというと、
常に持ち歩いていたつもりだった交換用チューブが紛失していた。
本来ならそのチューブを使って自分で直すのが自転車旅の最低限のスキルである。
それなのに、、
いつも入れているバックにそのチューブが入っていない。
その事に気付いたのがパンクしたタイミングであり、
それまでパンクしなかったが為にチューブの有無を確認していなかった。
いつどこでなぜ入っていないのか
頭はパニック状態
え、なんで!?
え、どうしよう!!、、が脳内を行ったり来たりしている。
しかも、そのパンクした時、私は羅臼を北に走行していた。北の方は行けば行くほど何もなく、一番先っちょは行き止まりになっており、その手前には温泉がある。
その温泉に行きたくて進んでいたのだが、
12キロほど進んだ所でのパンクだった。
どうもしょうがない。
とりあえず12キロ戻る以外に方法はない
でもその後はどうする?
ぐるぐるとあてもなく考えては現実逃避、即ち一時思考停止してぼんやり時を過ごしてを繰り返した後、
覚悟を決めて歩き出す。
するとしばらく歩いた所で気のいいお兄さんが通りすがりに軽トラに乗せてあげるよ
と言って貰えたのでお言葉に甘えることに。
そのお兄さんの助言により
羅臼のガソリンスタンドでパンク修理をしてもらえた。
ひとまず自転車が直ってホッとした。
後は少しでも早く自転車屋さんで見てもらいたい。それまではパンクしないで行けたらという強い願いを抱きつつ、
また走り始めて3キロほど
空気が抜ける感覚とともに再度後輪がパンクしていた。。
今まで一度だってパンクしなかった。もうこれは北海道一周するまで持つんじゃないか
などと調子よく考えていた。
甘くない。。どころか、究極の世知辛さ
今までのツケがこの最悪のタイミングで巡ってきたようなものだ
もう一度同じガソリンスタンドで直してもらった。スタンドのお兄さんはもしかしたら自分の責任かもしれないからと、
2度目の修理のお代を無料にしてくれた。
だもんだから、もう2度とお兄さんの世話になる訳にはいかない。
私は覚悟を決めて、明日、知床峠と呼ばれる羅臼からウトロへと繋がる果てしない山道を登ろうと思う。(この道を通らないと自転車屋のありそうな街までは行けない)
この、いつパンクしてもおかしくない爆弾を抱えた自転車とともに。
もし、パンクしたとしても歩く。
果てしなく続く峠道であろうが、100キロ以上離れた街であろうが
時間と労力さえ使えば何処へでも行けるのだ
きっと。。
リョウスケ
羅臼にある展望台から見た景色
間歇泉と呼ばれる穴から約1時間に一回熱とガスによって熱水を噴出している。8メートルぐらいの高さまで打ち上がる
ちなみに来てから30分待った。
オホーツク老人の像
彼には地震によって身動きが取れない間とてもお世話になった。
いざ知床!!