チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

峠を越えて

どうもリョウスケです

 


旅89日目

北海道(羅臼知床峠→ウトロ)

天気 曇り

 


朝から気合が入っていた。

知床峠ーー羅臼からウトロまで、つまり知床半島を横に横断する唯一の道であり、距離でいうと28キロほど

頂上が羅臼から16キロの距離に位置する。

即ち16キロ続く坂道を登らなければならない

前日までほとんど体を使っていないものだからか、

体は絶好調である。

久しぶりの過酷な峠道、

聞く人みな口を揃えて大変だと言っていた

特に羅臼側から超える方が傾斜や距離も多く大変らしい。

そして懸念されるのが爆弾持ちの自転車のタイヤで、もし途中でパンクしようものなら

押して歩いてでも進む所存だ

だからこそ、久しぶりに気合いが入っていた。

 


朝の8時前に出発。

早すぎるとヒグマに遭遇しかねないので

いつもより少し遅いぐらいの時間から進み始める。

天気は悪いと聞いていたが、何だかんだ雨が降ることもなく

曇り空が続いている。

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前日、キャンプ場で知り合ったおじさんに

知床峠をチャリで登るのは辛いかどうか尋ねたところ

見てる限りでは、

自転車を漕いで登る人と、押して歩いて登る人とでは、

半々ぐらいの割合だと。

自転車走行において、よっぽどの傾斜でない限り、押して登ることはない

つまりはそれぐらい辛いということだろう。

もちろん根性のない私は、早々と自転車から降りて押して登る半分の人間に違いない、、そう思っていた。

 


ところが違った。辛くなかった訳ではない。

何度も言うようだが

今日の私は気合いが違うのだ。

「覚悟」と言いかたを変えることもできる

予め得ていた情報から

辛いという事がわかった上での覚悟であり

パンクしてでも今日中に越えてやろうと決心する覚悟である。

 


道路には距離を示す看板が立っている。

その表示が10キロを過ぎ

11キロを過ぎ、

13、14と上がっていき

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流石に疲れてはきたがこのまま自転車を降りずに最後まで行けると思った。

そして16キロ地点に到着し目の前に知床峠と書かれた看板を確認し、

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ようやく登りきった安堵と達成感の入り混じった深~い溜め息をついて

ついになんとか知床峠を制覇した!

 


眼前には間近に迫った羅臼岳と海と国後島が見える。展望台で見たのとはまた違った景色

登ったからこそ見えた景色である。

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結局パンクはしなかった。

まだ押して歩く最悪の事態は避けられそうである。

あと何日、または何キロ持つか、、

 


羅臼はどちらかというと知床に住む人々の漁師町というイメージに対し、

ウトロは完全なる観光地のイメージ

いくつもホテルが並び

観光スポットもたくさんある。

暫くはここに滞在することになるだろう

 


リョウスケ

 

 

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フレペの滝ーー崖伝いにチョロチョロと流れ落ちる様から乙女の涙とも呼ばれている