どうもリョウスケです
旅90日目
天気 曇りときどき雨
世界遺産知床
北海道開拓時代ここ知床でも多くの人が農場を築こうとしたが
陸地の形や気候の影響により失敗し離農
それ以降人の手が加えられていない自然の形を残したまま今に至る
一湖~五湖と名前はシンプルで
一湖の周りは木橋が架けられその上を歩いて見学できる。
二湖から五湖までは森の中にあり、
見学希望者は15分ほど講習を受けてから森に入ることになる。
講習の内容は自然を守るため草花を踏みつけないよう注意を呼び掛けたり、ヒグマに遭遇しない為の方法と、した後の対処方法などをビデオと話によって学ぶ
ここ知床は北海道の中でもヒグマの生息数が非常に多い地域となっている。
その為どこに行ってもヒグマに対して注意を呼びかけており
ちょっとした観光客の軽率な行動が良からぬアクシデントを生むことを訴えている
15分の講習を受けた後、森の中に入ると、辺りはしんと静まり返った大自然が広がる
あまりにヒグマの注意を呼び掛けられるものだから、
歩いている間も気が気ではない。
そこの草むらに
湖のほとりに
木の上に
キョロキョロと辺りを見回しては
耳を澄ませて物音がしないか確認する作業を繰り返し
恐る恐る進む。
景色は美しく神秘的だが
まるでお化け屋敷にでも来たかのように心は忙しない。
ここに来る前、私は必要だろうと確信し熊よけの鈴を買った。
鞄に入れておくだけでもチリンチリンと音を鳴らしてくれる
これなら大丈夫であろう。
講習のお兄さんも、手を叩いたり声を出したりすれば
熊は逃げていくと言っていた。
だが人が近くにいる所で一人で声を上げるのも、急に手を叩くのも、
かなり恥ずかしい。
鈴なら勝手に鳴るし恥ずかしい思いをせずに熊を避けられる。
良い物を買ったと満足していた。
森の中を散策する場合、五湖から順番に四湖、三湖と見て回り、全部で3キロ、90分ほどかけて一周する。
鳥のさえずりと、風によって草花が揺れる音だけが静かに聞こえてくる
幸いヒグマとは遭遇しなかった。
それはもしかすると鈴のお陰かもしれなかったのだが
うーん、何故だろう。。
すれ違う観光客が誰一人鈴を付けていない気がする。
誰からも鈴のチリンチリンという音がしてこず、私の鞄からだけ
虚しく音が鳴り響いている。
なんだろう、恥ずかしい、、
めちゃくちゃびびって準備してきた奴みたいになってる。
あるいは張り切りすぎた観光客感丸出しな感じが恥ずかしい、、
誰かとすれ違う度に鳴ってしまう。その度に赤面する。
なんで買っちゃったんだろう、、
満足感が後悔に変わったのは言うまでもない。。
次に向かったのがカムイワッカの滝と呼ばれる所で、
知床五湖から11キロさらに北に離れている
道はここまでが一般道となっており
これより先には進めない。
道、、とはいえ、この11キロ伸びた道路は一般的なコンクリートで固めた道が続いている訳ではなく
主に砂利道である。
車で走ってもガタゴトと走り難かろうが
自転車ではその30倍は走り難い
その上、割とアップダウンの多い道であり
距離の割には進むのに時間がかかった。
そして、ここでもやっぱりヒグマの脅威は気にしなくてはならない。
森の間を走るのでどこから彼らが現れてもおかしくはない。
特段ここは五湖より人が少なく管理されているのか怪しい
現れるケースも多そうである。
少し、いや、かなりビビりながら自転車で走っていく。
よりによって例の鈴は自転車の振動程度ではあまり音が鳴らないらしい。
これでは意味がないので私は大声で歌った
周りには誰もいない
いても車ばかりなので声は聞こえない。だから大声で歌った。
知ってる曲を何度も何度も
十数曲ほど歌った所でようやく滝に到着
無事に辿り着いた。
カムイワッカの滝は上流から温泉が流れ出る滝である。
なので水に触れると少し温かい。
なだらかな傾斜で出来た滝は直接その上を登ることができる
上流に行けば行くほど水が温かい
もっと上にも行きたかったが途中で立ち入り禁止になっていた。
一通り滝を満喫し
また熊が出るかもしれない長い砂利道を走って帰る。
熊は出なかったが
結構大きめの立派な角の生えた鹿と遭遇した
それでも十分な恐怖
行きより一際歌うボリュームを上げて走って戻った。
声はカラカラである
なんだかいつもより心なしか疲れた。。
歌い過ぎか
さすがは大自然知床!!
リョウスケ
知床五湖を回るにはこの認定証を貰わないといけない
農業開拓の跡地
例の鹿。そりゃびびるわ
まるで もののけ姫みたいな
カムイワッカの滝より先の道は行き止まりになっていた。何かしらの許可を取らないと先には進めないらしい