チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

北斎さんと芭蕉さん

 


どうもリョウスケです

 


2023年7月11日火曜日

天気 くもり

 

 

 

昨日友人が長野で北斎の展覧会をやってるよと言うので、北斎なら彼の生まれ故郷に訪れたことがあるとドヤ顔で語ってみたが、一夜明けてふと思い返してみると、そいつはどうやら“松尾芭蕉“のことだと気づく。

ーーあああ、やらかした。

完全に葛飾北斎松尾芭蕉を勘違いしていた事実に、いまになってとんでもなく恥ずかしい。

あわよくば、彼が昨日の会話を根こそぎ全て忘れていたらいいのだが・・・と、心の底から願うしかない。

 


葛飾北斎についてはとうと

知ってるようで何も知らない。

 


そもそも北斎だとか広重だとか写楽だとか

その辺りの区別があまりつかない。(芭蕉は流石にわかるだろうが・・・)

果たしてどの絵が誰の作品だっけ?

 


ということで、

別に友人への贖罪というわけでもないが、

長野には『北斎館』があると聞くので行ってみた。

 

 

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北斎館は北斎の作品を中心に多数展示する

わりかし大きな美術館である。

 


北斎についての説明を読んで、彼の作品に対する探究心や、日本のみならず世界にも影響を与えた浮世絵師であるということを知り、彼の偉大さに感嘆したら、

 


いよいよ展示ブースへ。

目の前にあったのは私のよく知る作品だった。

 

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富士山と大きな波の絵を見て

ああ、これか! とうなずく。

 


確かにこれだったら見覚えがあった。

ーー『富嶽三十六景

小さいのに大きな存在感を示す富士山

デフォルメされた巨大な波

その波に翻弄され、

いまにも波に飲み込まれそうになった舟

必死で舟にしがみつく船乗りたち。

 

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ダイナミックな波の臨場感が凄まじく

奥に小さくそびえる富士山が、

まるでその状況を達観して眺めているような。

 


その他にも魚の絵やお花の絵、波の絵や人の生活を描いた物、風景や肉筆画もいくつか。

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絵のことはよくわからないが

わからないなりに彼の絵は見ていて楽しい。

現代人が昔を描いているのと違って

昔の人が当時の「いま」を描いているところにも

浮世絵に馴染みの薄い私には

非常に興味深く、そして面白かった。

 


何よりこれで、、、

 

 

 

よし、もう大丈夫だ!

これでもう「北斎の作品なら見たことあるよ」

と友人にドヤ顔ができる。

知った顔で松尾芭蕉と勘違いすることもない。

写楽や広重とごっちゃになることもないだろう。

 


北斎北斎だと胸を張って答えられるはず。

 


別にかいた恥をかき消しにきたわけではないが、

どこかモヤモヤとした気持ちが晴れて、

今日はグッすりと眠れそうだった。

 

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