どうもリョウスケです
旅59日目
2023年6月14日水曜日
三重[四日市市]
天気 雨のち曇り
ぶりっぶりの厚切り豚肉を頬張る。
注文時にそのままの状態か
食べやすくカットした状態か
どういう形で提供するかを聞かれ
カットした状態で、
とお願いしたはずだったが
お肉は予想以上に大ぶりで
ひと口では絶対食べきれないサイズ。
ガブっと口で引きちぎり
ご飯をこれでもかと口に大量に放り込む。
しみしみの甘辛ダレとニンニクが絶妙で
白いご飯にとても合う!
肉ってこんなに美味かったのか!?
久方ぶりのお肉の旨みに抱腹絶倒!!
トンテキを食べていた。
炒めた厚切りの豚肉とニンニクを合わせ
甘辛だれをかけたもの。
トンテキ発祥店だというお店に入店すると
ずらりと並んだ中華料理のその中に
ひと際目立って書かれた「大トンテキ」を注文。
しばらくして運ばれてきた大トンテキ定食に
胃袋が「早くしろい」と腹を鳴らして急かしてくるので、
慌ててパクりとひと口食べると
大トンテキというメニュー名に偽りなし!
肉のボリュームが、
じわりと肉に飢えた体に隅々まで染み渡る。
肉を一口に、
ご飯を二口、
続けてキャベツを三口で、
豚汁をひと吸いすると、
ふたたび肉を一口、、、
このループであっという間に
皿から肉が消えていき。
気づくと茶碗のお米が空っぽで
おかわり無料をいいことに急いでご飯を注文。
くるまで肉を食べるのがもったいなくて
「おばちゃん早く!」
と米がくるのをまだかまだかと
キャベツをちみちみ食べながら待つこと2分、
体感10分でお米がやってくると
第二ラウンド開始!!
ドラマ『孤独のグルメ』で吾郎さんが終盤に畳み掛けて食べるあの感じで、
肉→米→キャベツ→豚汁→肉
のループを勢いよく繰り返していくと
あっという間に最後の一切れに。
その貴重な一切れを大事に宝箱にしまいたいのを
グッと堪えると、
名残惜しげにそいつを見つめ
感謝の気持ちでパクりと頬張る。
「ごちそうさまでした」
空になったお皿を満足げに眺めたら、
トンテキの有名店を後にするのだった。
パンパンになったお腹をさする。
こんなにお肉を大量に摂取したのは
いつ以来だろう。
幸せな気持ちが胸の奥から込み上げてくる。
やっぱり肉だ。肉こそ正義だ。
どんだけご飯やパンを腹いっぱいに
摂取したところで、
なかなか満足感は得られにくい。
肉こそが満足感を与えてくれる食材だと確信する。
だのに、なんとなく違和感があった。
この違和感の正体は何か。
時間が経つほど胸の辺りがムカムカする、
この不快感はいったい何だというのか。
これが伝説の歳を取ると食べ過ぎたあとに発症すると噂に聞く、
例のアレだというのだろうか。
まさか、そんなはずはない。
だが年齢のことを考えると、
あながちそれも否定ができず。
幸せいっぱいだったはずの胸の奥から
今度は別の何かが込み上げてきて。
数年前より歳を取った自分の体に
センチメンタルに呆然と落ち込むのだった。