どうもリョウスケです
旅132日目
2022年10月23日日曜日
天気 はれ
カツオが食べたかった。
でも次に向かう方角にカツオはいない。
カツオを食べるには
三十キロの道のりを海沿いに突っ走り
カツオを食べるとふたたび
三十キロの道のりを戻ってくる必要がある。
それでもカツオが食べたいか?
自分自身に問いかけると
あたりまえだ!!
と勇ましく声が聞こえてきた。
だから、三十キロの道のりを
カツオだけを食べに行くことにしたのである。
三十キロは決して短い距離ではない。
あたりまえだが車でだって1時間。自転車となれば3時間は余裕でかかる。
でもカツオは高知の名産だ。むしろカツオ以外の特産物を無知なわたしはよく知らない。
ならカツオである。カツオしかないというなら、三時間かけて食べに行くことに何の不満があるというのか。
海はとても広くて綺麗で天気も良くて、尚且つその先にカツオがあると思うと苦にもならなかった。
もしこれで天気も悪くて海も荒れててお腹も痛くてこの先に何もないのだとしたら、
この三十キロの道のりは地獄の沙汰である。
店に着くと店は外観から既に新鮮な海の幸を提供してくれそうな抜群の佇まいで、入る前から期待がぐんと高まった。
噂では注文後にカツオを炙り始めるそうで、そのため提供までに時間がかかると聞く。
じっくりと運ばれてくるのを気長に待つ至福のひととき。そして、登場した鰹のタタキ定食を見て驚愕した。
とにかく分厚い。一切れ一切れがとにかく分厚いのだ。
文庫本くらいの厚みのあるカツオのたたき。一口ではさすがに口に入りきらず、半分で噛み切るとそこにすかさずご飯を流し込む。
ジュワッと広がるカツオの味と香ばしい風味
新鮮な魚にしか出せない食感と鮮度。
むちゃくちゃ美味しい!
魚介は高くて敬遠しがちだっただけに、久しぶりの本物の魚介に舌が16ビートで鼓舞を打つ。
店の壁には残ったご飯とカツオにお湯を注いでお茶漬けにして食べると美味しいよと推奨していて興味をそそられたものの、
気づくとお椀にご飯は一粒も残っておらず、当然ながらカツオも一切れも残っていなかった。
少し残念だが仕方なし。
それだけうまいのだから仕方なし。ーー満腹。
さて、これから三十キロの道のりを海沿いに走って帰ることになる。天気も良くて景色も綺麗でカツオを食べて気分もいいけど、、、
目的のなくなった帰り道はひたすら退屈で地獄の沙汰のような三十キロだった。
それもまた仕方なしである。
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四万十川。近くには広大な芝生が生えた無料のキャンプ場がある。なんとなく四国はキャンプ場が多くて安い気がする。テントを張らずに野宿はもう厳しいのでとてもありがたい。
最初は5切れしか乗っていなくて少し不満だったけど、食べてみるとかなり食べ応えがあって十分だった。
大量の玉ねぎとネギを乗せて醤油を上に垂らして、、、また食べたい。
大漁旗と漁船があっていかにもな感じのお店。
これは何だろう?