どうもリョウスケです
旅63日目
2022年8月3日水曜日
天気 晴れ
沖縄は近代日本で初めて戦地になった場所
太平洋戦争でアメリカが本土攻めの前線基地として
沖縄を攻め落とした。
ほぼ勝ち目のない戦いに
少しでも本土攻めを遅らせる名目で
多くの人が戦争に巻き込まれ
そして命を落としたと言われている。
その失われた命には
軍人よりも住民の数の方が多かったという
その原因はーー、
8回裏相手の攻撃
既に得点は二桁以上の差を付けられ
敗戦濃厚。
勝ち目のない戦いに、
それでも日本は負けを認めない。
認めない以上は負けじゃない
負けを認めるぐらいなら
大量得点差で負けた方がマシだというのが、
日本軍の掲げるスローガンです。
それでもノーアウト満塁のピンチに
最後の控えピッチャーが肩を故障するアクシデント
控えのいなくなった日本のマウンド
さあどうする日本
流石にここで降参か、、、と誰もが見守る状況で、
なんとマウンドには野球未経験のマネージャーが送られる。
監督は、お前もチームの一員だろ
最後まで一緒に戦えと涙ぐむマネージャーの背中を
足で蹴り上げながらマウンドに送り出す。
さあどうなる日本。
相手バッターはこの試合四打数四ホーマーの
七番バッターです。
この状況でもまだ試合を続けるつもりなのか
おっと、ピッチャー投げました
打った。ホームラーン!!
ピッチャーここでうずくまって動けません
もう投げられないか
おっとここで監督出てきました
流石にもう降参でしょうか
ん、なんと日本ここで客席の応援団から
ピッチャー交代です。
ーーありえないのだ。こんなこと
戦争は人を崩壊させる。
日本軍によって住民が殺されたケースもあるという
泣き喚く赤子を殺し、食料を住民から奪い取り、
スパイだと言いがかりをつけては、
理不尽に住民の命までもを奪った軍人がいた。
信じられないと絶句した。
こんなことが起こるのが戦争なのだ。
起こってしまうのが戦争なのだ。
「二度と起こしてはならない」
経験者の語る言葉は何よりも重い。
野球に例えたことは不謹慎だったと思う。
でもそれぐらいありえないことが
歴史上には実際に起こったことなのだと
衝撃だったのだ。
と同時にショックでもあった。
軍人だって当初は日本のため
愛する家族のために
命を賭してでも戦う覚悟があったはず。
それが、
勝ち目のない戦いに希望もないまま
死の恐怖に耐え続ける日々
もはや死なないために生きる地獄のような日常で
精神的に崩壊していったのかもしれない。
戦場で軍人が市民から食料や金品を強奪したり
女性を強姦したりする例を
聞いたことがある。
勝っていても負けていても
戦争は人を化け物にする。
人が人でいられなくなるのが戦争なのだ。
私はそんな化け物にはなりたくない。
だから絶対的に反対する
ーー戦争反対!!
未経験者の私の言葉は綿菓子よりも軽いけど
たくさんの人の想いが重なれば、
元気玉みたいに大きな力になるはずだ。
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轟壕と第一外科壕ーー沖縄にいくつもある自然洞穴で、戦時中はここに多くの人が逃げ込んで生活していた。何人もの人がここで亡くなったという。さすがに怖くて下まで下りることができなかった。
ひめゆりの塔ーー戦地に送られ亡くなった学生さんの名前が記されている。
その手前には大きな穴が空いていて、ここが一番犠牲者が多かった壕なのだとか。
家の前とかによくいるシーサー。本当に置かれている家がたくさんあって、そのどれもが微妙に形が異なっていて面白い。
ジョン万次郎上陸地ーーこの石像に会うために楽しそうな海水浴場の横を平然と素通りする旅人は、おそらく私だけです。
戦争で亡くなった人の名前が記された碑がずらっと並んで立っている。