どうもリョウスケです
旅60日目
2022年7月29日金曜日
天気 雨
台風が接近しているという。
その影響で雨が断続的に降り続け
風もまた強い。
どうしようかと考えた。
でもどうしても行きたい場所があった。
自転車で全国を巡るものにとって
行くことに意味がある場所
本土四極のうちの一つ『佐多岬』である。
佐多岬は本土最南端に位置する
鹿児島の大隅半島の先端にある。
キャンプ場から
海岸線をいくつも坂道を駆け上がり
いくつも駆け下りて
およそ生活をするには不便が伴う辺境の地
までやって来ると、
本土最南端佐多岬と書かれたゲートがある。
そこを潜るとあとは岬の先まで一直線
ーー残り八キロ
ところがここから先がさらに過酷だった。
南国を思わせる植物が自生する道路をまっすぐ突き進むと
雨もいよいよ本降りに
風も次第に強くなり
そこに急な坂道が延々と続く。
帽子は飛ばされ
ブレーキは効きづらく
ハンドルをまっすぐ保つのも大変
命の危機を何度も覚えながら
ようやく岬の手前までやってくると
休憩所があったのでそこで少し一休み。
体の疲れと腹ごしらえを終え
さて、あともう一踏ん張りだ!
と出発してすぐに
タイヤの異変に気がついた
恐る恐る確認するとタイヤがパンクしていて、
再び休憩所に戻ってパンク修理に時間を費やす。
そんなこんなで苦労に苦労を重ね
ようやく岬にたどり着く。
岬の突端は風がめちゃくちゃ強かった。
立っているのもぎりぎりで、
帰りのことも考えるとあまり悠長にしている
時間もない。
慌てて写真を一枚撮ると急いで岬を後にする。
ほぼ行って戻るだけで少し切なくはなったが、
それでも無理して行けてよかったし
自転車で来たからこそ達成感も大きかった。
何より本土四極の三つ目にたどり着いたのだ。
嬉しくないはずがない、、、
ーー三つ目?
ここでふと疑問が一つ沸き起こる。
最北端は北海道の宗谷岬
最東端は同じく北海道の根室岬
反時計回りに日本を順番に回っているのだから
東に行って北に行ったら、
次は西にたどり着くはずである。
しかしここは最南端、、、
イヤな予感に背筋がぞくっとして
恐る恐る調べてみると、
やっぱり一つ飛ばしていたことに気がついた。
残る一つは長崎である。
どうやら本土と日本と本州だとかが
ごっちゃになった挙句に、
知らぬ間に通り過ぎていたことに今更ながら
気がついた。
この微妙なツメの甘さが自分の悪いところだなと悲しくなり、
今更長崎まで戻るわけにもいかない中で、
さて行かなかった事実に変にこだわりの強い自分をどうやって納得させるか
最良の言い訳がないかと絶賛模索中である。
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ここからは歩いて展望台まで行く。
展望台には室内から景色が望める建物が立っているけど、、、
台風の影響でこの日は中に入れず。おかげで強風の中で外から景色を眺めるしかなくて、余計に恐ろしかった。
飛ばされないようにしがみ付きながら撮った写真。周りに誰もいなかったけどスマホの台があったおかげで撮ることに成功。いろいろとギリギリな感じ。
これを最北端と最東端の2枚持ってる。全部揃えると後ろの絵柄が揃うというので楽しみにしていたのに、、、諦めるしかないのか。