チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

ビワイチ二日目

 

 

どうもリョウスケです

 

 

ざーざー降りの雨の中

視界に映るのは

道路の先数メートルだけだった。

せっかく琵琶湖の脇を走っているというのに

目深に被った帽子と

レインジャケットのフードと

少しでも濡れぬよう

下げた目線が視界を著しく狭めていた。

 


雨に打たれながら思うのは、

自分の決断力の乏しさである。

 


前日から雨が降ることは事前に把握していたのに、

天気予報を見る限りでは午前中は

まだ降りそうにない。

それなら午前中に近江大橋を渡ってすぐにある

草津イオンモールまで行き、

昼からは

そのイオンモールで夜まで過ごし

夜はネットカフェに泊まって

朝一番で琵琶湖を北上すればいいのではないか。

幸いこの雨は、

明日の朝には晴れに変わるという。

 


そうと決まればと思い、

朝七時からキャンプ場を出発。

適度に観光も加えつつ

昼前には例のイオンモールにたどり着いた。

 


すべて計画通り。

あとは気楽にイオンで豪遊だ!

と勢い込んでみたものの、

ここで予定外の思惑が胸中を支配しだした。

 


ーーまだ進めるかもしれない、、、

 


空を仰げば雨はまだ降りそうにない。

前日の予定では、

すでにイオンモールに着く頃には

雨がぱらつき出して、

諦観の思いでイオンで豪遊しようと目算していた

まだ降らないとなると

ここでやめると後ろめたい気持ちになる。

 


降ってもたいした雨じゃないかもしれない

夕方頃まで降らないかもしれない

進めばよかったとあとで後悔するかもしれない

 


お金のこともある。

イオンで豪遊は金がかかるのだ

映画を鑑賞するにしても

風呂屋で長居するにしても

ネカフェで朝まで過ごすにしても

すべて金がいるのだ。

 


ぐるぐると考えた挙句、

気づくとわたしは琵琶湖を北上していた。

 


どうせまだ当分降らないだろう。

降ったとしても

夕方までは降りそうで降らない天気が続くだろう

 


ところが、

この数十分後だったのである

雨が降り出したのは。

 


しかも、パラパラどころか

いきなりトップギア全開のザーザー雨だった。

 


・・・

 


やった後悔より

やらなかった後悔の方が大きいと言ったのは誰か。

 


そんなの嘘である。

やってもやらなくても後悔する可能性があるのなら

雨のなか自転車で走るというリスクを

背負うより

やらなかった方が幾分マシだった。

少なくとも今回に関してはそれが正解だったようだ。

 


土砂降りの雨

パンパンに張った足

遮られた視界

ビチョ濡れの荷物

折れた精神

朦朧とする意識

果てしないゴールまでの60キロ

 


旅ってこんなに辛いものだったのか。

覚悟がいることなのだと、

知れただけでもいい二日間だったと言えるだろう。

 

 

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朝7時 宿泊したキャンプ場から出発


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明智光秀の居城だった坂本城

バランスの悪い明智光秀


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近江神宮


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近江勧学館

漫画『ちはやふる』で度々登場する

カルタの全国大会が行われる場所


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昼前に近江大橋に到着!

 

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お昼をのんびり食べてたら雨が降りだす

それからずっと雨


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サイクリストの聖地像

相変わらずよくわからない形


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夜7時30分 長浜城に到着

ほぼ12時間走りっぱなしだった。