チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

大人になるとは学生服の魅力に気付くこと

 


どうもリョウスケです

 

 

 

学生が隣で騒がしい。

平日は静かだと思って来たのに、

前方にも、隣にも、斜め向かい側にさえ

女子高生、

通称JKの姿で溢れかえっている。

 


マクドナルドだから多いのではないか

私のホームでもあるマクド

安価にコーヒーが飲め

長時間の滞在に気を揉む必要がない。

それだけに学生の利用が後を経たない。

そりゃそうだ。

学校帰りの高校生はすぐに家に帰りたくない

友達と暇を持て余せる憩いのオアシスを求めている。

必然的にマクドが選ばれる。

選択理由は、

奇しくも三十路の私とほぼ同じに違いない。

なんだか悲しい。

高校を卒業してから十数年経つというのに、

あの日も、今も、

こうして私はマクドで時間を潰している。

 


あの頃から何も変わってないな、と思い

いや、違うな、と否定する。

 


意味もない会話でバカ笑いする彼女らを横目に

何がそんなに楽しいのだろうと考える。

箸が転がっても笑える年頃か

そういえば最近心の底から笑っていないことに気付き、

それを単純に歳のせいにするのも

短絡的だなと感じつつ、

純粋に彼女たちが羨ましい。

 


あの頃と同じ理由でマクドにいるのに、

あの頃とは違う私がいる。

 


そもそも箸が転がっただけでバカ笑いするほど

明るい性格ではなかったが、

今より阿呆で

今ほど落ち着いてはいなかった。

 


自分が大人になったと

自覚することはほぼ皆無に等しいが、

彼女たちを子供だな、

と感じる程度には私も大人になってしまったのだろうか。

あの頃は特に何とも思わなかった学生服、

むしろ社会という名の

牢獄に捕縛させるための拘束具のように感じて

大嫌いだった学生服も、

今では目がチカチカするほど輝いて見える。

 

大人になる、とは、そういうことかもしれない

とぼんやり考える昼下がりの喧騒である。

 

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