チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

4月と5月の仕事について

 


どうもリョウスケです

 

 

 

仕事に向き不向きがあるなら、

自分がどのようなカテゴリーに向いているのか

見当もつかない。

とりあえず数打ちゃ当たる理論を武器に

手当たり次第に始めてみるのも

一つの手段として有効であると思われる、

が、いい歳して

働くという行為に奥手な私は

仕事を探すという、本来成人した大人が生活する上で

必ず必要とされる行為に到るまで

時間と根気とその他諸々の気概を胸いっぱいに吸い込まないと

気持ちをスタート地点に運ぶことができないらしい。

それでも渋々動かなければならないのは、

予想外にもぽっかりと空いた空白の時間への穴埋めと

心許ない財布の中身が原因であり、

そいつは仕事に奥手な私の尻を恐る恐るながら

叩くのに十分な理由であった。

 


2ヶ月前、、新潟から帰った私は

少しの暇を挟み

次の一手に散々悩んだ末、

とりあえず何をするにも時間と金が必要だと

もう暫くだけ働くことを決意した。

コロナ禍の影響により働き口が減っていた中

それでもめぼしい仕事がちらほら見つかり

仕事に対して奥手な私でも、、

という湾曲した思いをもとに仕事を絞り

ここならと決めたのが

ライン作業を主とする梱包をメインとした仕事である。

条件として、、

脳味噌をあまり使いそうにないこと

期間が繁忙期にあたる5月の末までという限定的だったこと

ある程度の日数は働けることから

いまの私にぴったり当てはまりそうだとこの仕事に決めた。

 


あれから2ヶ月、、

働いた期間はひと月と半分ほど

されど、ひと月と半分がこれほどまでに長かったことに

体力も精神もボロボロになりながら

耐え忍ぶ日々の中、

嫌というほど思い知らせる。

脳味噌を使わない単純作業の繰り返し、、

それは望んだ仕事の内容にことごとく一致していた。

同じ動作を昼休憩と小休憩を挟んだ末の

一日7時間労働、、作業内容は納品する製品によって日毎に変わり

とにかく7時間座りっぱなしの

手作業仕事で腰を痛める日もあれば

とにかく7時間立ちっぱなしで

ダンボールを潰し続け足が動かなくなる日もある

かと思えば、

納品する製品のビニールを

ひたすら破り続け

指の感覚が消滅した日もあったかと思うと

次の日には重さ10キロは下らないであろう箱を

とにかく運び続け

体力を限界まで消費続ける日もある。

間違いなく脳味噌はあまり使っていない

使わないからといって

楽な仕事とは限らないことに今更ながら気付いた。

最も驚愕したのは、

ベテランのパートで働くおばちゃん達の超人的な仕事の速さ、

まるで狂気的である。

新人の我々が一の動作を行う頃

おばちゃんたちは三の動作に入っている。

それに急いで追いつこうとすると

動作が雑になり

慌てて失敗し、やり直し、もう一度初めから、、

ふと隣を仰ぐと

おばちゃんは遥か彼方の地平線を歩いている。

学んだことは一つ、

『慌てるなかれ

自分のペースで集中しコツを掴むべし!』

偉いもので人間は

ひたすらに同じ作業を何時間とこなしていると

特に教わらなくても

どうすればスムーズに速くできるか

体で学ぶ生き物らしい。

最初一の動作に手こずっていた体は

気付くと二の動作にスムーズに入ることができるようになっている。

これならばベテランのおばちゃん達にもさほど差を付けられずに済むかと思えば、

安心してはならない。

我々がようやくコツを掴み始めた頃

おばちゃん達はさらなる高みへの登り方を掴んでいる。

差は一向に縮まるどころか

さらに拡がって見えなくなっていた。。

ここまでくるともう人のことなど気にしても仕方がないと諦め

逆に集中力が増し

より作業に没頭することができるようになる。

 


こうしてひと月と半分、、

実に長かった、、

こんなに大変な仕事だとは思わなかった。

これで遅いからといって頭ごなしに怒られる職場だったら

間違いなくすぐに辞めている。

とりあえず続けられたのは割と寛容な人たちが多い

職場だったからに他ならない。

だが、それでもひと月と半分は長かった。

あと数日で約束の期間が終わろうとしている

次はどうしようか、、

次なる一手は、終わってから考えよう、、

社会人としてはアウトでも

フリーダムを志したあの日から

私の人生は

私の想像力と閃きだけで生きていこうと決めている。

人生舐めてるだろ、と言われる

反論したい言葉を探すが

見つからない。

おそらく私は、人生を舐めているのだろう、、

 


次はもっと楽でのんびりした仕事がいいなと

時間と根気とその他諸々の気概を胸いっぱいに吸い込んでから

ゆっくりと考えようと思う。

 

 

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