どうもリョウスケです
旅188日目
岐阜(白川郷)
天気 晴れ
昨日おじさんに言われた。
白川郷に行くなら早朝に行った方がいいと
でないと、
昼頃には観光客でいっぱいになる。
おじさんの言うことは聞いた方がいい
旅の経験で学んだことだ。
だけどいっぱいがどれほどのものなのか
本当のところ、
あまり想像できてはいなかった。。
**********************
早朝に起きて、
眠気まなこで気合を入れて走り出す。
昼間がどんなに暑い日でも
朝は案外涼しいものだ
静まり返る小さな町を横切って
白川郷へと向かう。。
合掌造りとは屋根が手を合わせたような形になっているところから
そう呼ばれている。
岐阜の山奥の豪雪地帯において
当時にしてもっとも効率のいい建物の形として
昔この辺りの集落では
江戸から明治期にかけたくさん建築されていた。
時が経つにつれ
それらの建物が姿を消す中、
富山の五箇山と呼ばれる二つの集落の、
三つの集落だけが昔のまま
大切に保管されている。
着いて早々
人が増える前にと慌てて向かったのが
展望台で、
白川郷が一望できるスポットがある。
少し山を登るのが大変ではあったが
登ってみると、、
素晴らしい眺め!!
上から見ると想像していたよりずっと広いと感じる。
キレイな景色だ。
のんびりと眺めた後に
下に降りると
おじさんの言う通り人でごった返していた。
日本人と外国人とが半々といったところか。
さすがに世界遺産で
昔ながらの日本の素晴らしい景色で
しかも休日で
夏休みで
お盆前なら
人が多いに決まっているわけで、
おじさんの言うことは絶対だ。
ぼんやりと人の波を眺めていると
ここは集落というより巨大なテーマパークに思えてくる。
お土産屋さんがあって、
飲食店が立ち並び
見学可能な合掌作りの建物が数棟。
それは古風な民家と言う名のアトラクションで
農作業をするお爺ちゃんたちはここで言う所のマスコットキャラクターか、、
「和田家」と呼ばれる
和田さんのお宅にお邪魔して中を見学する。
一階は普通のお家のそれと変わらない。
いくつか部屋があって
庭があって
縁側があって
仏壇があって、、
よく見る昔のお祖父ちゃんの家があった。
驚いたのが二階で、
壁はまさに合掌作りのそれ。
斜めに広がる壁は趣があってとても良く、
窓から見える風景も田園と
合掌作りの建物が
美しく景色を彩っていた。
なんだか涼しいと感じるのはどうしてだろう。
クーラーなんて勿論ないのに
建物の中は涼しくてとても気持ちが良い。
昔はクーラーなんて無くても家で人が倒れたりはしなかった
に違いない。
この涼しさならクーラーは不必要である。
扇風機は欲しいけど、、
********************
時間が経つほどに人が増える。
昼を超えたあたりでピークを迎え、
世界遺産が人に与える影響は計り知れないと知る。
白川郷と言う名の巨大テーマパークは
落ち着いた町の景色に似つかわしくない人の群れで
埋め尽くされていて、
一種異様な光景が広がっていた。
来る時期を間違えたのか、
あるいはいつ来てもこの風景は変わらないのか。。
雪が降る時期はまた違った風景が楽しめると聞く。
またその時期に訪れてみたいと望みつつ
パンフレットのような風景は幻で
実際は観光客の群れで埋め尽くされているのが真実だろうと
少し溜め息が漏れた。。
つづく
リョウスケ
《ギャラリー集》
マンホール
橋を渡った先には民家園という白川郷とは別の村に建っていた家などを
ここに移築して復元した施設がある。
20近い建物が移築されていて中も見学ができ
白川郷とは違うと考えるからか、
観光客が極端に少ないので落ち着いて見学することができる。
放水のホース
火事にめっぽう弱い建物をこれで守る
そばの川にはでかい魚が泳いでいた
どぶろくアイス
お酒の独特の甘い風味がして美味しい