チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

景色のいい道

 


どうもリョウスケです

 


旅87日目

2022年8月30日火曜日

天気 晴れ

大分[竹田市玖珠町

 


やまなみハイウェイからの景色が素晴らしいよ

と聞いたので、行って見ることにした。

やっぱり懸念した通り、

その道はとにかく山の上である。

 


標高1000メートル級の道筋

それでも景色は、

確かに素晴らしいものだった。

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日本のどこを走っても

大概同じ道のりが続くのだ。

山深い道は

木々と川の流れる景色で、

田舎の道は

ポツンポツンと立つ家とその周りを

田園風景が占めていて、

都会は

とにかくビルが立ち並ぶ大通り。

 


大概どこも同じ道のり。

新しい道を走ると次はこのパターンですね

と形式化された記憶と結びつく。

 


だからやまなみハイウェイの景色は

とても新鮮で楽しかった。

 

 

 

自転車を移動の手段として選んだ以上は

目的地に着くことだけでなく

走るという行為にも喜びや楽しみが必要である。

 


最近は効率ばかりを最優先して

楽な道ばかりを選んでいたなと少し反省した。

 


それでも自転車だと限界を感じることもある。

 


果てしない登りと下りはやがて景色を観る余裕さえ奪っていく。

ほどほどにほどほどに

適度に辛くて適度に優しい

そんな道を求めてしまうのは自転車だから仕方のない話でもあった。

 

 

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特になんでもないところだけど、写真を頼まれたご夫婦の写真を撮ると、撮りましょうか?と言ってもらったのでお願いした写真。ぎこちない笑顔


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やまなみハイウェイに入るために一旦熊本にお邪魔する。


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f:id:kryo428:20220904220914j:imageそして大分へ


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一番てっぺん。標高がえげつない。よく自転車で行けたと思うよ


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九重夢大吊橋ーー高さ日本一を誇る吊橋


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f:id:kryo428:20220904221612j:image3ヶ所だけ下が覗ける足場がある


f:id:kryo428:20220904221605j:image橋の反対側入り口ゲート


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f:id:kryo428:20220904221546j:imageわかりやすい比較。橋の高さよりもゴジラのでかさがやばい! 超大型巨人の倍ぐらいある。

 

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震動の滝ーー100名選にも選ばれる橋から望める滝の一つ。あまり近づいて見ることができないためか、


f:id:kryo428:20220904221558j:image展望台への扱いよ、、、

 

f:id:kryo428:20220904221806j:image天狗の滝


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f:id:kryo428:20220904221810j:imageなぜか桃太郎


f:id:kryo428:20220904221813j:imageそして鬼。

 

 

荒城の月を知ってるか

 

どうもリョウスケです

 

旅86日目

2022年8月28日月曜日

天気 はれ

大分[竹田市

 

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瀧廉太郎は意外と若い。ーー23歳。

現代人がさあこれから社会人として頑張っていこうか、という年齢で実は病気で亡くなっている。ということは、

誰もが耳にしたことのあるあの名曲たちは、それよりもっと以前に作られていたということである。

 

なんて早熟な人生だろう。

23歳なんて、まだ人生これからっしょ! と余裕をかまして呑気に大学最後の年を謳歌していた年齢である。

そこに至るまでの無味乾燥な人生について想いを巡らすと、劣等感で胸焼けを起こしそうだった。

 

大分県竹田市は、そんな瀧廉太郎の所縁の地でもある。

12歳の少年期に父の仕事の都合で竹田に移住。近くの荒廃した岡城が遊び場だった彼は、後にそのお城の印象を歌にし名曲「荒城の月」を作った。

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たったの2年間しか竹田にはいなかったというが、竹田での生活は彼のその後の人生に大きな影響を与え、音楽家を志すきっかけを作った時期だとも言われている。

 

そんな彼の愛した竹田市内をゆっくりと歩いてみることにした。

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ーー岡城に訪れた。

山の上に築かれた岡城はその頂に大きな石垣が聳え立ち、遠くからでもその全貌を見渡すことができる城跡だった。

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石垣の形状だけで、どこに門があって、どこに曲輪があったのか。

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素人のわたしでさえなんとなく察することができる城郭は、現存する建物なんか存在しなくても充分見応えに溢れていて楽しい。

 

とにかく石垣だった。石垣の存在感がお城の魅力を存分に放っていた。

 

瀧廉太郎の荒城の月は、建物が失われ荒廃した岡城を嘆いて歌った曲である。

あまり聞き馴染みがなかったので、試しに動画サイトで音を流して聴いてみた。するとまさかあんなにも悲しさを表現した曲だったなんて、、、

メロディーも歌詞も、すべてが切ない。

 

目の前に広がる岡城は、

とても瀧廉太郎が悲哀を感じたほどの廃れた雰囲気には感じなかった。

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石垣の壮麗さや堅固さは当時の面影を現在もしっかりと我々に伝えてくれている。でもそれは、観光地として多くの大人たちが努力した賜物で、瀧廉太郎の見た景色とは大きく違うのかもしれない。

 

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瀧廉太郎の銅像も立っている。

23歳と聞くと、、、。

若い、若すぎるよ。

 

成功するのも早ければ

死ぬのも早すぎる

 

もし彼がもうあと数年長く生きれていれば

どれほど多くの名曲が教科書を埋め尽くしていただろうか。

想像しただけで少し残念な気持ちになる。

 

まだ、成功していないわたしだけど

生きてる限りはまだ可能性は残されているのだ。

早く死んでも成功した彼と、

まだ生きてることで1ミリぐらいは可能性があるわたしと、

現段階ではまだ勝負の行方はわからない。

 

誰と何を勝負しているのだと言われたら、

わたしにもよくわからないけれど。

 

 

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車で走ると荒城の月のメロディーに聞こえる道路。自転車ではどうだろうとドキドキしながら走ったけどダメだった。


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大手門跡ーー加藤清正だの、藤堂高虎だの、築城名人として知られるビッグネームの助言によってこの位置に門が建てられたという。山の形状や太陽の方角などからいかに攻めにくいお城を造るか。ただ堅固な石垣を築けばいいのではないところが面白い!!


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休憩所に置かれた誰でも自由に弾けるピアノ。瀧廉太郎が聴いてるかもしれません、、、て、プレッシャーすぎない?


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空井戸ーー当時から水のない井戸だったそうで、緊急時の逃げ道だったとも、隠し財宝があったとも言われている。


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ピアノ型のオブジェ


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と、メトロノームーー随分と瀧廉太郎に寄った街である。

 

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童謡「犬のおまわりさん」を作った人の邸宅。竹田市出身らしい。


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瀧廉太郎トンネルーー通ると彼の作った曲が順番に流れ出す。


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キリシタン洞窟礼拝堂ーー竹田は隠れキリシタンがいた地でもある。


f:id:kryo428:20220903121047j:image武家屋敷通り


f:id:kryo428:20220903121023j:image竹田の有名人、田能村竹田の住居


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わずか二畳の部屋で絵を描いていたそうである。窓からの景色もよくて、こんな部屋に少し憧れる自分がいる。


f:id:kryo428:20220903121019j:image瀧廉太郎が住んでいた家ーー竹田市は街の雰囲気もすごく良くて、観光地もいっぱいあるから歩いて巡るのも楽しい。


f:id:kryo428:20220903121013j:image尺八を吹く廉太郎さん。小さい頃からいろんな楽器に触れていたらしい。


f:id:kryo428:20220903121026j:image大分はかぼす。

 

 

山奥の村の生活

 

どうもリョウスケです

 

旅85日目

2022年8月27日日曜日

天気 晴れ

宮崎→大分[高千穂町竹田市

 

パンクの恐れという旅の不安を抱えながら

効率よくこの先旅をするなら

このまま山中を大分県まで突き進んだ方がいいと考えた。

とくかく北へ北へと山道を走り続ける。

 

登って下りてというよりは、

ひたすら登って

そしてひたすら下る道のりだった。

 

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大分県まで文字通り何もない山道。

見える景色は山ばかり

時折小さな集落を通過するものの、

どうやって生活してるんだろうと不思議に思うレベルの山村である。

 

こういう所を訪れるといつもふいに考えるのは、

近年話題になった流行語「親ガチャ」ならぬ

地元ガチャがあったなら、

間違いなく山奥の集落にだけは生まれてこなくてよかったと思ってしまう。

この上ない不便はもはや縄文人の生活レベルに得体が知れない。

自分にはとても難しいだろうと考えるのだ。

 

自分の地元が一番だなんて自惚れているつもりはないけれど、

絶対にこういう山奥に生まれてくるよりはマシだったと言えるぐらいに、

いつも考え始めると自分の境遇にほっとするのである。

 

 

スタートしてから3時間が経過。

ついに宮崎と大分の県境にたどり着く。

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標高1200メートルあるかもしれない級の県境を、今度はひたすら下り始める。

 

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またしても同じ山の風景。

県境を越えたからといってそこにマクドナルドの看板があるはずもなく、カーネルおじさんが出迎えてくれるわけでもない。

ひたすら急な坂道がさっきと同様にひたすら続く

時たま小さな集落を通り過ぎそしてまたふいに地元ガチャについて考えて、、、

 

思えば都会育ちの人からすると、

田舎育ちの我々の生活だって謎に包まれた深海魚の生活レベルかもしれない。

結局は生まれ故郷の生活こそがその人のスタンダードなのだ。

 

地元ガチャは間違いなく存在するけれど、

当たりか外れかを決めるのは自分次第である。

 

 

どこまでも続く山道は、

やがて少し大きな街へと続いていく。

 

夏休み明けの子どもたちは久しぶりのランドセルに少し上機嫌だ。

彼らはまだ外の世界の生活に想いを馳せてみたことはないかもしれない。

でもいずれ地元について考えるときがくる。

当たりか外れか、

ふとその時に彼らに聞いてみたいと思った。

 

 

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f:id:kryo428:20220901201804j:image絵画とかでなんとなく見たことある気がする


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ヘルメット地蔵と呼ばれているお地蔵さん。誰が被せたのか、お地蔵さんにヘルメットを被せただけなのに、看板とかにもそう名前が書かれているのが不思議。


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県境にあるトンネル。中は電灯が一つもないためかなり真っ暗。そこそこ長いからめちゃくちゃ怖くて、勇気100%を熱唱しながら通過する。


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九州最後の都道府県。ついにここまで来たか!


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山奥の廃村らしきところにぽつんと「しいたけ発祥の地」と書かれた看板。本当かどうかはさておき、この看板もろとも忘れられてる感じがなんだか切ない。


f:id:kryo428:20220901201734j:image原尻の滝ーー幅が約100メートルある横に長い滝。上からも下からも正面にある橋からも見渡すことができる。


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f:id:kryo428:20220901201822j:image結構揺れる


f:id:kryo428:20220901201801j:image道の駅で食べたおにぎり。右の鶏めしのおにぎりが最高に美味しかった。

高千穂峡

 

どうもリョウスケです

 

旅84日目

2022年8月27日土曜日

天気 晴れ

宮崎[延岡市北方町高千穂町

 

ボートに乗るか乗らないか、それが問題だった。

 

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高千穂は美しい渓谷が有名な景勝地である。

特に真名井の滝と呼ばれる100名選に選ばれる滝と渓谷との景色が有名で、

そこを貸しボートに乗って観覧するのが定番の楽しみ方とされている。

 

もちろん高千穂に訪れたからには是非ボートに乗ってみたいという憧れはあった。それでも人気の観光地として名高い高千穂である。

宮崎の観光地の中でも特に胸を張って推される名所、当然ただの貸しボートではない。その辺の公園にある貸しボートとは違ってひと借り4〜5千円はする代物だった。

友人と一緒に乗ることで値段を折半して初めて妥当な金額になるのであって、一人で乗る分にはその金額はさすがに首肯しかねる。

指をくわえて眺めているしかないのだ。

 

上から眺める高千穂も充分に美しい景観である。

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川上から流れる清流

流れの激し過ぎない滝とのコントラスト

扇を広げたような形状の連なる岩壁

そこに貸しボート軍団がいい感じに風景に溶け込んでいる。

 

彼らの動きを眺めているのも楽しかった。

慣れないボート漕ぎに悪戦苦闘しながら何度も岩にぶつかったり、

ボート同士が衝突したり、

いいカッコしようと奮闘するもうまくボートを扱えず、途中で彼女と交代する彼氏

はりきる父親とは打って変わって退屈そうに水面を見つめる小さな少年

キャッキャとハイテンションで騒ぎながら自撮りに励む若いガールズ集団

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見ているだけでも充分だった。

でも今度来る時は、

誰かと一緒にボートに乗って悪戦苦闘する様子を上から覗かれる立場になりたい。

 

上からの視線に少しドキドキしながら

華麗なるボートさばきに憧れつつ

右にドン、左にドン、

あ、すいません。と謝罪して

「次ぶつけたら罰としてアイス奢りだかんね」

「なんでだよ。別にいいだろう」

「ああー自信ないんだ」

「べ、別にそんなことねえし」

「じゃあいいでしょ」

「しょうがねえなあ。んじゃこっからオレの本気見してやんよ!!」

 

 

・・・そんなことがいつか起きればいいなと想いを募らせる高千穂であった。

 

 

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f:id:kryo428:20220831180916j:image高千穂神社


f:id:kryo428:20220831180856j:image少し変わった狛犬がいる
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スタート地点からボートで行ける範囲は滝の少し先まで。見た感じでは少し短いようにも感じるけど、実際に乗るとどうだろう。


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ボートの数が多いから渋滞を起こしがち。休日には行かない方が良さそう。


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f:id:kryo428:20220831181855j:image池にはチョウザメがいる。少し怖い。


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ボートの待ち6時間以上。これを見たらさすがに諦めがつく。


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天安河原ーー高千穂は天の岩戸伝説が語り継がれるうちの一つ。ここは天照大神が岩戸に隠れた際に、どうしたら出てきてくれるかを会議した場所とされている。


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f:id:kryo428:20220831181848j:image少し不気味な雰囲気が流れている。

 

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天岩戸神社ーー隠れた岩戸とされる場所を祀る神社。神主さんの案内で遠くから岩戸を見学することもできる。撮影禁止


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そして、こうなる。もうわからん!自転車がパンクして途方にくれた山ばっかの場所。なんとか修理できたけど、この時はさすがに終わったと思った。山道はいろんな意味で怖い

 

もうわからん!

 

どうもリョウスケです

 

旅83日目

2022年8月26日金曜日

天気 晴れ

宮崎[日向市→延岡市北方町

 

今日は何も起こらないはずだった。

しばらく疲れも溜まっていたし

自費出版関係でやらなきゃいけないこともあって、

午前中はカフェで時間を過ごし、

昼過ぎから20キロ先の道の駅まで走ろうかと自転車を漕ぎ始める。

 

適度な距離

適度な坂道

 

遠いわけじゃないけれど

そんなに近くもない。

キツ過ぎるわけじゃないけれど

楽な道のりでもない。

 

そんな道を2時間かけて走り続け

ようやくあと1キロという看板が見えたところで、

自転車の後輪に強烈な違和感を感じた。

恐る恐る確認すると、、、

はあ、、、タイヤがパンクしていやがる。

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そこは山の中だった。

出発した街からずぅっと何もない山間部を20キロ走ってきたのだ。

不幸中の幸いとしては道の駅の近くだっため

歩いて向かうことはできそう。

 

てくてくとパンクしたタイヤを引きずって1キロ先の道の駅まで歩いて行く。ーーが、

もしかしたらそれがいけなかったのかもしれない。

 

チューブをいつもの要領で修理しても直らない。

原因もわからない。

しかも最近チューブを交換したばかりで、

新しいチューブを購入するのを忘れていたため

替えのチューブもない状況。

 

絶望である。

どうしよう。どうしよう。どうしよう。

 

頭の中にどうしようが7つ集まれば危機を回避できればいいが、

そういうわけにもいかず。

できることはただ一つ。街までバスで戻ること

 

調べたら往復2千円弱だった。悔しいけれど受け入れるしかなかいのだ。

 

 

・・・というわけで、

次の日にチューブを買いに街まで戻ることに。

 

ところがこれも予定通りには事が進まず

絶対にあると信じて行ったスポーツデポで自転車用品をまったく扱っていなかったり、

その店からあるかもしれないと言われたイオンまで3キロも歩く羽目になったり、

戻るために乗ったバスが国道ではなく旧道を走るバスで、道の駅がある国道に戻るのに山を歩いて登ることになったり、

 

そして、これはさらに次の日の話だが

交換したはずのチューブがまたしても走行中にパンクするアクシデントが、、、

 

もうわからん!

自転車に乗り始めて10年近く経つが

いまだに扱いに慣れない。

親しい友人の面倒くさい一面に10年越しに気づいた気分である。

 

このまま当分パンクしなければいいが(替えのチューブがもうない)

少しだけ奴に対する信頼がなくなっている。

 

 

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こんな山奥でパンクしたらめちゃくちゃ焦る。水がないとパンクした箇所もわかりづらいから修理するのも一苦労。


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ポケモンのナッシーが宮崎のイメージに近いという理由から、こんなマンホールがいくつか観光地にはあるらしい。


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それにしてもナッシーかよ。ナッシーをパーティーに入れてプレーしている人、見たことないよ。

 

 

見慣れた風景たち

 

どうもリョウスケです

 

旅82日目

2022年8月24日水曜日

天気 晴れ

宮崎[都農町→日向市]

 

昔からリアクションが薄いとよく指摘されるが

表に出すのが下手なだけで、

本当は心の中でその5倍は感情が揺れ動いている。

 

ところが最近ではその感情が、

外側だけでなく内側でさえもあまり動じなくなってしまった。

 

それはつまり見慣れてしまったという他ない。

 

そう見慣れてしまったのだ。

どんなに美しいとされる景勝地に過酷な思いをしてまで訪れても、

ーーふーん、なるほどね。

という以上の感情が湧き立たなくなっている。

どこへ訪れても

ーーはいはい。ここはこういう感じですね。

と落ち着いて受け止めてしまっているのだ。

 

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今回も宮崎の日向岬に赴いて馬ヶ背と呼ばれる景勝地まで行ってみたが、

終始気になっていたのは繋ぎを着た学生たちの存在だった。彼らは何しにきたのだろう。学校の行事で来たのだろうか。仲が良くて楽しそうだなあ。

などと景色よりもそちらの方が気になってまったく景色に感動できなかった。

 

別に大したことないとか、

キレイじゃなかったとかではない。

景色は美しかったし

晴れていて写真映えもよかった。

でもどことなく見覚えのある風景に思えて

あまり感動できなかったのだ。

 

これは由々しき事態である。

 

この先もずっとこの感覚が続くのだろうか。

ーーふーん、なるほどね。

の景色をずっと繰り返しながら、

ブログではさも感動したかのように誇張して語るのだろうか。

 

それもそれで仕方がないなと思いつつ

各地にある景勝地にはもう少し私の想像を遥かに超える景色を提供して頂きたいのと、

こんなことをブログでうっかり愚痴ってしまったからといって、

この先上げるブログの内容がすべて無理に誇張して書いているとは思わないで、フラットな気持ちで読んでほしいと切に願うばりである。

 

 

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願いが叶うクルスの海ーー陸地と海の裂け目が十字架に見えるからそう呼ばれている。見ようによっては「叶」という漢字にも見えるのだとか。


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f:id:kryo428:20220829194904j:imageちょっと無理やり感は否めない。


f:id:kryo428:20220829194915j:image細島灯台


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灯台を擬人化するとこんな感じになるらしい。いやもっと素朴な感じだと思うけどな


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馬ヶ背という名前通り馬の背中みたいな陸地が続いている。


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f:id:kryo428:20220829194857j:imageなにか発見!


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うーん。確かにキレイではあるけど

 

 

あれも古墳でこれも古墳で

 


どうもリョウスケです

 


旅81日目

2022年8月23日火曜日

天気 晴れ

宮崎[国富町→西都原古墳群→都農町

 


あれも古墳で

これも古墳で

それも古墳で

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見渡す限りに古墳古墳古墳

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ひろ〜い敷地内には大小合わせて

何十個もの古墳が並んでいる。

珍しいのは建物がほとんど立っていないため

古墳の存在が殊更に際立って見えることだ。

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これだけ多くの古墳を作るには相当の労力と長い年月が必要だったに違いない。それだけのものを作るからには、何か当時の人にしかわからない特別な想いがあったのだろう。

 

 

この時代のことはあまりよく知らない。

少し前までの自分なら古墳を見ても、ただの膨らんだ丘じゃん! としか思わなかった。

 

それが、長い年月ものあいだ

そこにそのまま存在し続けることの偉大さを知った今となっては、

その凄さが少しだけわかるようになった。

 

あれは今ではただの丘で、

中身は空っぽの空洞だ。

 

でもそれが人の手によって数千年も昔に文化的に宗教的にお墓として作られ、それがいまでもこうして私たちの目の前に当時の面影を残したまま存在していること。

 

偉大である。

偉大なる古墳である。

 

わたしもいつかこのように偉大な何かを残せるような人間になりたいものだ。数千年後の誰かに、なんだこれ? ただの〇〇じゃん。と言われるような偉大な何かを、、、

 

うーん。何かとはまだわかりませんが。

 

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時期が時期なら花が一面に咲き乱れた風景が見れるらしい。なんで!?

 

f:id:kryo428:20220828215221j:image鬼の窟古墳


f:id:kryo428:20220828215139j:image窪みになった中央に古墳がある珍しい形

 

f:id:kryo428:20220828215516j:image唯一中に入ることができる。


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入った途端にコウモリが頭上を飛び回ってかなりビビった。


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おさほづか・めさほづか。古事記に登場する人たちのお墓とされている。とても大きい上に、中に入ることは許されていない。


f:id:kryo428:20220828215523j:image歴史博物館


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古墳時代のものを中心に展示された博物館


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これは当時の出土した剣を錆びた状態から復活させたもの。何千年も昔のものでも、状態が良ければこれだけ綺麗に復活するらしい。


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みやざき犬の3人。かわいい。