どうもリョウスケです
2023年7月13日木曜日
天気 くもり
とにかく自転車ではなかなか行けない
ところへ行きたいと、
標高千メートル以上を誇る白樺湖から、
ビーナスラインと呼ばれる道をたどって
美ヶ原という景勝地を目指す。
ビーナスラインはひと際美しい景色が広がる
人気の高い道だと聞いて、
素晴らしい風景に期待が膨らんでいたのだが、
蓋を開けてみると、これがまた、、、
霧がかって全く見えない。
ここしばらく降ったり止んだりの雨続き。
朝から気温も低く、
上着を一枚羽織ってちょうどいい感じだった。
そのためかしら、景色は霧がかって見渡せず
数十メートル先まで霧が立ち込めて
景色どころか
前方を注意しながら走るのがやっとこさ。
さらにアップダウンの激しい道のりは
我がポンコツ車ではとても快適に走れない。
必要以上にアクセルを踏み込み
グネグネ道は要注意で、
右に左にハンドルを切って
ミッション車の私はことあるごとに
ギアを上げたり下げたり忙しい。
クラッチ踏んでギアを下げ、
ブレーキ踏んで速度を落とし、
適当な感覚でハンドルを回す。
ハンドルを戻すとアクセル踏んで速度を上げて
クラッチ踏んでギアを上げ、
さらにアクセル踏んで速度を上げる。
というのを曲がり角に差し掛かるたびに行う。
それもその道の状況によって異なるので
感覚は六割、考えて四割と、忙しい忙しい。
自転車旅の苦労を人一倍知ってる私は
車だったらどこへだって楽勝で、
楽勝ゆえに
物足りなさだけが難敵だと思っていたが
これはこれで車旅も大変なんだと実感する。
時間をかけて美ヶ原にたどりつくと
景色はすこぶる美しかった。
遠く草原の広がる景色に和み
牛をぼんやり見ながら癒される
のんびり鼻歌混じりに進んでいくと
やがて疲れた心もどこへやら
これで空も晴れていたら尚よかったのに
仕方のない事実とわかっていながら
悔やむ思いが立ち込める。
まるでこの霧のようだと思いながら
標高約千メートルもの道のりを下っていった。