どうもリョウスケです
旅26日目
2023年4月27日木曜日
奈良[橿原市→明日香村]
天気 晴れ
日本最古と言われる仏像を拝み
大昔に綴られた万葉集を記念館で学ぶと
太古から存在する古墳を三つ梯子する。
どれも千年という長い月日が経過したものばかり
リアルに想像できないものだらけ。
それでもそれが真実で、
目の前のものは現実で、
千年間存在したことは事実なのだ。
それがとてつもないことだったとしても
長年の地道な研究がそれを証明している。
全国を巡っていると、
その土地土地の歴史的特色を強く感じる。
幕末との結びつきが強い地域
戦国の名残が色濃く残る地域
奈良はそれよりもっと以前、
仏教が栄えて都が遷都された時代にかけて。
栄枯盛衰である。
都として栄えた時代があれば、
やがて衰え忘れ去られた時代もある。
でもどの時代も存在していたことは間違いない。
教科書に載っていないだけ、
人の生活はずっとその地で営まれてきた。
だからこそ、
歴史はこうして紡がれてきたのだ。
最近悩みが一つある。
千年以上も昔のものに触れる機会が多い奈良では、
やがてそれに慣れてしまうと、
数百年どころの歴史に無頓着になってくる。
三百年前と聞いて、
なんだまだ最近じゃないか、
と思うようになったらいよいよ黄色信号である。
歴史の偉大さに疎くなったら危険だ。
気をつけようと思いつつ、
これは江戸時代に再建されたものです
と言われた建物に、
一瞬で興味を失う自分が少し嫌いだった。
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飛鳥寺。日本で最初の本格的寺院であり、日本最古の仏像が本堂に安置されている。
釈迦如来像 日本最古の仏像。見た瞬間息をのむ。なんだか特別な空気を纏っているように感じた。
昔の飛鳥寺はいまの20倍の大きさがあったらしい。20倍って、全然想像がつかんな。
蘇我入鹿の首塚。飛鳥寺から少し離れたところ。何十メートルもここまで飛んできたという
万葉文化館。万葉集のことがたくさん展示されている
せんとくん。彼がいると写真を撮りたくなります
昔から歌は身近なものだった。即興で歌を作って女性に告白したり、、、いまだと引かれそう。
石舞台古墳。小学校の修学旅行で来たことがある。あの頃は石を積んだだけじゃんとしか思わなかったが、そもそも千年も大昔にこれだけ巨大な石を複雑に積み重ねて作ったということが、ものすごいことである。
入り口
中はこんな感じ。けっこう広い
奈良はそこら中に遺跡がある
高松塚古墳。中から壁画が描かれた石室が発見された。女性が複数描かれた絵で有名。
展示されているのはレプリカと聞いて、本物が見れると思って期待してたのにすごくガッカリ。だが劣化が激しい壁画だけに、長時間の展示はできないとされ、現在は年に数回だけ公開されている。
人が見つけなければ劣化しなかった。でも人が見つけなければ過去の日本人の思想や死生観は永久にわからなかった。何がよくて何が悪いのか
近くで見るとけっこうすごい。キレイな筆致で細かく描かれていて、本物だったらとても感動しそう。
出土品。一度盗掘にあっているため、おそらく全てではないと思われる。絵も入り口側に描かれた朱雀の絵だけ完全に破壊されているため消失している。でもそのおかげで石室内に描かれた壁画を確認することができたため、なんだか複雑である。
キトラ古墳。高松塚古墳と同じく壁画が描かれた石室が発見された古墳
こんな感じの石室
東西南北にそれぞれ四神が描かれていた。ゲームや漫画でお馴染みのやつ。見た目も名前もカッコよくて、少年心をくすぐられる。