どうもリョウスケです
旅134、135日目
2022年10月26日水曜日
天気 はれ
カルストに行くには山を結構登ることになる。
3回目ともなるとそんなことは常識の範疇だった。
日本三大カルストの一つ
四国カルストは高知と愛媛の県境に沿って
山の上を尾根伝いに広がっている。
四万十市から少しずつ標高の高い方へと
数日かけてたどり着くと
そこには三度目でもやっぱり驚くような
カルスト独特の美しい風景が姿を見せた。
木があまりない広漠とした大地にまるで地面からむくむくとタケノコみたいに生えて見える岩たち。四国カルストではそこに放牧された牛がのどかに草をむさぼる姿を観察することができる。
こんな独特の地形は標高の高いカルストまで訪れないと拝めない景色だ。
来てよかった。苦労して来た甲斐があったし、三大全てを制覇したという達成感で気分もよかった。
そしてこのカルストではなんとキャンプもすることができるのだという。
ーーーカルストでキャンプ。
なんて贅沢なんだろう。こんなに美しい景色のもとでキャンプができるだけでもありがたいのに、さらに五百円という破壊的な値段設定にも驚愕である。
高知はキャンプ場がどこも安いとおもっていたが、こんなに素晴らしい景色のもとで五百円で泊まれることに驚きを隠せない。
九州にいた頃はキャンプ場がとにかく高くて高くて、、、だから、
もう迷う必要なんてなかった。少し肌寒いが、それよりも泊まってみたいという好奇心の方が圧倒的に優っていたから、そりゃ泊まるしかないのである。
ーーーが、この決断に数時間後に後悔することになる。
四国カルストは標高千メートルを超える高地にある。
夏場でさえ涼しい気候を楽しめる場所だが、
現在10月も終盤、、、
昼間こそ日差しがあるからマシであるものの
日差しが少し傾くと冷たい風がビューンと吹き荒び
どんどん体の体温を急速に奪っていく。
やがて完全に日が沈んでしまうと、、、
問題は、夏用の装備をいかに駆使して朝を無事生きて迎えるかだった。
上に五枚、下に三枚着込んでもまだ寒いのだから、カバンに眠るあらゆる装備品を総動員してでもこの寒さに立ち向かうしかない。
汗拭きタオルに風呂用タオルに洗ってないTシャツに靴下を一枚二枚と重ねて装着。
少しでも動くと隙間ができて寒いので、なるべく動かず、「我は涅槃像なり」とビタっと体を固く膠着させる。
それでなんとか、、、いや、まだ寒い。
何度も夜長を夢とうつつを行ったり来たり
何度目かの夢の後にようやく外が白んできたのに気づくと、待ち焦がれた朝の訪れに、無事生きて迎えられたことでほっと胸を撫で下ろした。
これだけ寒い思いは標高千メートル級の山の上でキャンプでもしない限り、しばらくもうないだろうと思うが、それもいつまで続くか予想がつかない。
次は高知市だ。
高知はほとんど田舎ばかり。
久しぶりの街の訪れに心は陽気に弾んでいる。
冬の準備をしようと思う。寒くても耐えられるだけの最強装備を街に着いたら整えようと誓うのだった。
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途中で見つけた謎の吊り橋。怖すぎて半分しか進めなかった
梼原町にある維新の門。志しを持って土佐藩を脱藩した人たちの銅像。躍動感があってカッコいい。
真ん中の人が坂本龍馬
梼原町にあったおしゃれな図書館。有名な建築家の人が設計した図書館らしい。
雰囲気がすごく良くて、本の陳列の仕方も興味をそそる見せ方をしていてすごく良かった。少ししかいれなかったのがすごく残念。いつかまた必ず来ようと思う。
廊下のような橋を渡ると神社が見えてくる。
龍馬脱藩の道。おそらく龍馬が脱藩時に歩いた道を辿れるようになっているのだと思う。何キロあるのか知らないが、これもまた興味があるから、いつかまた。(再)
山を越え
峠を越えると
カルスト到着。
こんな高地に牛がいるという不思議な景色。
実はキャンプ場の側までやって来たりする。フェンスの外側の草までたべてるし
よく見るとアナグマがいるよ
山ばっか