チャリ旅日記

旅の記録をつけるよ

神様からの挑戦状

 


どうもリョウスケです

 


旅136、137日目

2022年10月27日木曜日

天気 曇り

高知[四国カルスト須崎市高知市

 


美しいカルスト大地の風景を

目一杯堪能すると

ここからは高知市目指して走るだけ。

調べるとまだ百キロもあるというので、

これはかなり

気合を入れてやってやんよ!!

 


そう自分に言い聞かせて走り出してすぐだった、、、

 


ブシュー!!!

 


今までにないほどのタイヤからの噴出音。

ああ、またパンクか、、、

うんざりした気持ちでタイヤを確認する。

するといつもと違って

空気が外側まで勢いよく漏れ出していた。


ーーーそんなはずはない。

 

チューブはタイヤの内側にあるから

普通なら空気は内側から萎むように無くなるはず。

ところが今回は、

どう見ても外へと空気が漏れ出している。

 


まさかと思いタイヤを指で少し触れてみた。

するとそこには大豆一つ分ほどの豆粒穴が、

ポッカリ空虚に空いていた。

その瞬間これは、

旅始まって以来のピンチだということを、

標高千メートルの山上で悟ったのである。

 

 

 

さて、穴が空いたタイヤをどうするか。

 


パンク程度だったら修理キットで簡単に直るが、

タイヤの穴は無理だった。

タイヤごと交換してしまうしか方法はないが、

標高千メートルのカルストに

都合よく自転車のタイヤを扱う店はない。

といより、何もない、、、

百キロ先の高知市までは、

山と小さな集落ばかり

コンビニでさえほとんど存在しなかった。

 


だったら高知市まで行くしかないが、

歩ける距離ではない。

電車もない。バスもない。

電波なら通じる。

だったれタクシーなら呼べるかも、、、

だが、ここから高知市までとなるとどれほど請求されるだろうと

ぼんやりと考えた瞬間、

途端に絶望が濁流となって押し寄せてきた。

 


どうしよう、、、

どうすることもできない。

 


とりあえずパンク箇所は直せるので

ひとまずパンクだけは修理する。

 


今回の旅はとにかくパンクが多かった。

タイヤやホイールの問題によるところが大部分だったが、それにしても多すぎる。

おそらく10回くらいは修理していた。

 


これだけ修理すれば自ずと慣れてくるもので、

時間こそかかるものの失敗はほとんどしなくなる。

 


慣れた手つきで修理していると、

バイクのお兄さんが立ち止まって親切に声をかけてくれた。

大丈夫ですか? 治せますか?

と聞かれたので、

よもや彼は救世主かもしれないと期待して、

ちょっと厳しいかもしれないです

と答えると、「水ならありますよ」と言うので、

(おそらくパンクしただけだと思われたらしい)


いや、タイヤに穴が空いて困ってるんです。

どうしたらいいですかね?

と聞くと、ーーちょっとわからないですね。

と言って颯爽と去っていった。

う〜ん。。。

どうやら彼は救世主ではなかったらしい。

 


だとするなら、もう方法は一つしかない。

テレテテッテテー ガムテープ〜(ドラえもん風)

 


最後の手段である。実家に荷物を送付するため

梱包用に持ち歩いていたガムテープを、

穴の空いた箇所に貼り付けて一時的に補強する。

 


これしかない。

これ以外にもう方法がない。

無理だとしても

試す価値はきっとあるはずと信じて


ガムテープを破損箇所に四重にして貼り付けると

ホイールにタイヤとチューブを装着。

祈りを込めて坂を下っていく。

 


一キロ、二キロ、、三キロ、、、

 


十キロを超えた。ーーーでも、

まだパンクしてない!

やったぞ! うまくいったぞ!!

 


と喜んだすぐ後だった、、、。

 


ブシュー!!とまた空気が抜ける大きな音

 


はあ、やっぱりね。そりゃそうですよね。

 


と再びパンク箇所を確認すると

穴は変わらず塞がったまま。

あれ、おかしいな、

とタイヤをコロコロ回転する。

するとまさかの、

違う箇所に穴をもう一つ発見した。

 


今までタイヤに穴が空くなんて一度もなかった。

それが、ここにきて

立て続けに空くという大不運!

 


いまおみくじを引いたら、

間違いなく凶を引くに違いない。

いまししとうを食べたら、

間違いなく辛いやつを食べるに違いない。

いま陽気な顔して歩いたら、

間違いなく犬のうんちを踏むに違いない。

 


こんなにも不運が続くことってあるだろうか。

長崎の佐世保でタイヤを購入してから

数千キロと走ってきた。

穴の空いた後輪は特に荷物の負担が大きい。

 


タイヤに限界がきたという事実は

百歩譲って受け入れよう。

 


だとしても、こんな人里離れた高地にいながら!?こんな滅多にないトラブルを!?たった一日でしかも二回!?

 


そんな馬鹿なと思いつつ、

補強箇所は今のところ問題なし。

ということは、

このやり方で十キロ以上は

走ることができるということ。

 


再びガムテープで新たに空いた穴を塞ぐと、

祈りを込めてまた走りだす。

 


2日かけ高知市にようやく辿り着く。

最終的に穴が空いたのは3回

(サイクルショップの数キロ手前でまた空いた)

流石に驚いたけど、

ガムテープ一つで乗り切った。

 

 

 

それにしてもこんなどうしようもないトラブルまで自分の力で乗り切れたら、

不思議と何でもできるような気がしてくる。


どんな困難やピンチでも必ず明日はやってくるのだ。

乗り越えられないピンチなど、案外この世にはないのかもしれないと、つくづくこの旅で思い知ることができた。

 


にしても、

ガムテープの最強っぷりには脱帽だった。

家に無事帰れたら

神棚に飾って毎日感謝を伝えようと思う。

 

 

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f:id:kryo428:20221103211005j:imageカルスト。朝もやっぱり寒い。早く下までおりたくて仕方がなかった


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f:id:kryo428:20221103210958j:image吉村虎太郎邸。龍馬より先に脱藩して幕府と戦った人


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f:id:kryo428:20221103210954j:image虎太郎の銅像。カッコいい。銅像のデザインっていつも誰が考えているんだろう。当たり外れが大きい気がする


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f:id:kryo428:20221103210937j:imageはりやまばし


f:id:kryo428:20221103210928j:imageほとんど橋の意味をなしていない、観光のためだけの橋


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f:id:kryo428:20221103210947j:image映画の風景と一致


f:id:kryo428:20221103210943j:image高知駅に着いた。


f:id:kryo428:20221103210940j:image高知を代表する三人。高知は本当に有名な偉人が多い。