チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

本棚の肥やし

 


どうもリョウスケです

 

 

 

新潟で寮生活をする前に、

いくつか自分自身に課したノルマがある。

それは3ヶ月でいくら稼ぐだとか

最後まで仕事をやり遂げようだとか

スキーの技術を向上させようだとか

無駄使いを極力しないだとか

もちろんそれらのこともなくてはならない目標の一つであるが

それより何より、

一番大事と思って臨んだのはたったひとつ、

『読書』だけである。

 


計20冊。紙袋いっぱいに本を詰め込んで持ってきた。

その殆どが自室に何年も前から買ったままの状態で

棚に陳列されていた本ばかりである。

これを機に、読もうと思って買った本を読破しようと決め込んだ。

私は買って満足する事がよくある。

本だけに限らず、CDやDVDや雑誌なんかも

封を開けることなく

部屋の半分近くを占める本棚の定位置に綺麗に並べて満足している。

これでは単なる収集家の類いと同じで、

それらの作品の良さを未だに知らずに生きている。

勿論、いつかは読もうと保管している。

読まずに処分などと

それこそ無駄なことをするつもりはない。

だがそのいつかが、

今年のことなのか、来年のことなのか、

それとももっと先の未来の話なのかは私自身判然としない。

判然としないまま、さらにうっかりと本を買ってしまう

ある意味病気かもしれない。

それではいけないと今回ようやく決起しようと立ち上がった次第である。

 


ちょうどいいではないか。

知らない土地の知らないスキー場で知らないと人たちと一緒に

初めて仕事をする。

住み込みともなれば持ち物も限られてくる。

いくら車で行くとはいえ、テレビやパソコンやPS4なんかを

持参するのは馬鹿げている。

嵩張る上に仰々しい。その点本はコンパクトで

20冊入れても小さい紙袋一つで収まる。

これを機会として読めていなかった箪笥の肥やしならぬ

本棚の肥やしを

ここで一気に読み切ってやろうと思ったのだ。

 


その大量に持ってきた本だったが

つい先ほど、

全ての本を読みきってしまった、、、

 


3ヶ月かけても読み切れるか自信のなかった数の本を

まさか一月と半分ほどで読み終わるとは

これ程までに読書に没頭していたのか、いや違う。

単に暇だっただけである。

月の半分が休みという異常事態に

休みのほとんどを本を読み耽ることに費やしたのだ。

つまり、読み終えた本の数は

単純に読書量を表すだけでなく、暇過ぎた日々を露呈してもいた。

少し複雑な気もするが

これが何かしら私自身の肥やしになっていれば幸いである