どうもリョウスケです
旅200日目 ついに！！
天気 雨のちはれ
福井ともなると
地元滋賀の隣なものだから
幼少のころより家族旅行で度々
訪れている。
ここで問題になってくるのが
既に来たことのある所に
また再度訪れるべきかという問題である。
それが最近の話で
記憶にもまだ鮮明に残っているのであれば
外してもいいかもしれない。
この「旅」で訪れることに意味があるのも一つだが
時間と労力とお金を費やすのなら
行かないのもまた一つである。
福井はその微妙なライン状にあって
記憶にはあるけれど
鮮明ではないし
大人になってから行くことで
捉え方もまた違うだろうし
などとうだうだと頭を悩ませなくてはならないから
少し面倒である。
そうして頭を悩ませながら最初に訪れたのが東尋坊だった
ここも来たことがあり
記憶もわりとあった。
行かなくてもいいかもしれなかったが
でもまあ入場料がかかるわけではないのだし
行って損はない
と自分に言い聞かせて訪れた。
なによりここが自殺の名所だと知ってから
来るのは初めてだった。
そんな部分に少し興味を持ってしまう自分は
少し不謹慎かもしれない、、
それはわかっている。
でもどうしてここで人は死のうと思うのかについて
その場に行って考えてみたくなった。
粗々しく削られた岸壁
そり立つ岩肌の真上に立ってみる。
下を覗くと波打つ海水がゆらゆらと蠢めいて
透き通った青い海が
日本海に果てしなく広がっている
少し足が震えた。
高すぎて長時間はその場に立っていられそうにない
周りでは学生と見られる若者がなにやら
おどけてはしゃいでいて
その光景がどこか少し羨ましいなと思いつつ
その隣では
幼い子どもが岸壁に近づくのを
はらはらしながら止める親の姿があって
少し昔を思い出して
なんだかわからないけどセンチメンタルな気分になった。
景色は間違いなく美しい。
ここから飛び降りれば無傷では済まないだろう
岩に体をぶつけ頭を打ち
血だらけになりながら粗々しい海を浮遊していく
痛いだろうなあ、、
怖いだろうなあ、、
私の想像力ではその程度しかわからない。
痛い思いをして、怖い思いをして、
ここで自殺しようと思う人の気持ちがわからない今は
まだ明日に何かを期待している自分が
いるのかもしれない。。
近くには電話ボックスがあって
そこには誰が置いたのか十円玉が何枚かと
聖書が数冊、電話相談の財団らしき団体の名刺が数枚
丁寧に置かれていた。
これで人が救えるのかはわからないが
微力な他人ができる精一杯の助け船だと思うと
この世の中も
まだまだ捨てたものじゃないなと思う。
わたしにできることはなんだろう。
いま死のうとここに訪れた人に、
ここまで来るのにもいっぱい考える時間が
あったに違いない
それでも考え直すことなく
ここまでたどり着いてしまった人に
私なら何ができるだろうか。。
この答えは難しい、、
非力な私はあまりに自分のことで精一杯で
死を覚悟して訪れた人に
声をかける勇気さえ持てるかどうかわからなかった
せめてもと財布から取り出した10円玉を
電話ボックスに置いていく
これが誰かの何かの助けになるかどうかは
わからないが、
何かのきっかけになればいいなと
荒れ狂う波のその先に
ほんのりとささやかにお願いした。。
つづく
リョウスケ
雲の形がいいと思う
宇宙兄弟展があると聞いて訪れたけど
そもそもこの施設は宇宙飛行士の毛利さんが館長を務める施設らしく
なんだかいろいろと興奮した。
うちゅんちゅ！！
