どうもリョウスケです
旅156日目
新潟(佐渡島)
天気 晴れ
佐渡島を地図で見ると、斜めにしたカタカナの「エ」のような
形になっている。
日本では沖縄本島の次に大きな島とされていて、
総面積854k㎡と大きい。
さすがに全てを回るには時間も体力もかかり過ぎるので
「エ」の、上の部分にあたる横棒の方だけ
を、今回は周ることにした。
佐渡島は割とはっきりとした地形をしていて
景勝地の多い上と下の横棒は
内陸部はほぼ山しかないので海岸線を走ることになる。
逆に、佐渡島で街と呼べる場所は真ん中の縦棒に位置する辺りで
そこは山の少ない平地となっていて
お店や住宅地も多い。
海岸線沿いには小さな町は点在しているが、
スーパーやコンビニぐらいあるだろうと軽く考えていたら
大きな間違いだったと気付かされた。
仕方がないのであらかじめ買っておいたパンを
一つずつ大事に食べながら
新潟行きのフェリー乗り場のある両津港へと
目指してぐるっと走る。
海岸線は地味に辛い。
私は日本一周において、割と内陸部を走ることが多い。
その方が目的地までの道のりが近いからだが、
海岸線が苦手という理由もある。
いっけん、海沿いは景色もよくて走りやすそうにも感じるが、
道が登りと下りで連続していることが多く
ひと山超えるほどではないが、なかなか急な坂道、
それが断続してくると
体力を想像以上に消耗することになる。
佐渡島もそんな感じの島で
車であれば気にならない程度の坂道を
登りきったと思ったら下りがあり、下ったと思ったら、
また登りが来た時の脱力感、、
うんざりとしながらも景色が良いから何とかイーブンだろう
と自分に言い聞かせながら
お腹が空くのを我慢してひたすら走り続ける。
数時間走り続け、ようやく景勝地である、
大野亀に到着した。
亀と表現するからには、
確かに亀さながらに甲羅のような大きく膨らんだ岩山が聳えている。
どっちが顔で、どっちが尻尾か、
などと考えてはいけない。
膨らんだ岩山が甲羅に見えるから大野亀
それで十分である。
登ることも出来ると聞いたので、
少し登山仕様に装備を整えて、いざ、と向かったものの
崖崩れがどうとかで登れなかった。。
少し先に進むと
今度は二つ亀と呼ばれる景勝地が、、
これも例によって
亀の甲羅のような膨らんだ岩山が二つ
隣同士に並んでいるから
二つ亀、、
どっちが頭でどっちが尻尾か、
そもそも向き合っているのか、横並びになっているのか、
などと例によって考えてはいけない。
別に亀と表現した先人たちの表現力を馬鹿にしてるわけではないし
じゃあ自分だったら何と表現するかと考えたら、
うーん。。おっぱい?
表現力としては似たようなものだろう。
物の名称はインスピレーションが大事なのだ
亀に見えたのだから亀でしかない
少し気になるのは、大野亀と二つ亀はどちらが先に名前を付けられたか。
どちらがどちらを真似したか。
さすがにどちらかは確実に影響を受けているに違いない。
この問題に関しては闇が深そうだと
勝手に景勝地を前に
戦々恐々と震え上がっていた。。
上の横棒を一周するのに100キロと少し
色々と巡りながらではあるけれど
ぐるっと一周するのに3日はかかった。
下の横棒もだいたい同じぐらいの距離だと考えると、、
これもまた、
いつかの生き甲斐に取っておこうと思う。
つづく
リョウスケ
《ギャラリー集〜》
なんかいいね。
牛さん
二つ亀は細長い陸地が繋がっていて
潮の満ち引きで道が出たり消えたりする。
この時間もぎりぎりで、渡れそうで渡ろうとして、けっきょく渡れず
足がびちょびちょになりながら
「ひゃあ〜」と言いながら慌てて引き返した。
一人ではしゃいでいる姿を誰にも見られなくて本当に良かった。
あれはきっとトキに違いない
遠すぎてはっきりとはしないまま、颯爽と飛び去って行ったが、
あれはトキだ。佐渡島にいるのだもの
そう思いたいではないか