どうもリョウスケです
旅138日目
天気 晴れ
何も知らない無知な私が秋田で思い浮かべるものは二つ
きりたんぽ、と、なまはげである。
毎年大晦日に行われる伝統行事である。
鬼のような面を被り
藁で作った服を身に纏いながら
「悪い子はいねえか!」
と家の中に押し入って子どもを脅しつける姿は
誰もが知っていると思う。
今でも男鹿市では毎年行われており
そんななまはげの事を男鹿半島にある「なまはげ館」と呼ばれる施設では
詳しく知ることができるようになっていて
興味があったので行ってきた。
そこでは実際に行われている様子を映した映像や、文で、なまはげの解説や由来、地域ごとの特色などを知ることができる。
なまはげとは、、
ナマケモノを懲らしめるという意味があるらしく
1年間どのように生活してきたかを確認する為
大晦日になると
町で選ばれた若者がなまはげに扮し
家々を一軒ずつ周っていく。
地域の家は大晦日になるとなまはげを迎える準備をし(飾り付けや、料理やお酒、なまはげに渡すお土産など)
宥めすかし
料理を振る舞い、お酒を注ぎ
一年間にあったことをなまはげに報告する。
なまはげは子どもを叱りつけたり連れ去ろうとしながら
家主の話を聞き、
お酒を飲んで来年も頑張るように約束させ
帰っていく。。
これが毎年大晦日になると必ず行われるそうで、
正直な感想を言うならば、
伝統を守り続けることは大事であることを前提として
この地域の人を悪く言うつもりもないが
心底、私はこの街に生まれなくてよかったと
ほっとしている。
伝統は大事だ。私なんかが知っているぐらい
有名なのだから
他人事で言うなら無くすべきではない、、が、
本音を言うと
私は関わりたくはない。
まずこの地域の子どもとして、、
怖すぎる!!
怖い鬼の面を被った大人が怒鳴りながら連れ去ろうとする様は
恐怖以外の何者でもなく
実際の映像で見た子供は泣き喚きながらも
必死で柱にしがみ付きながらも
抵抗していた。
そこまで恐ろしいと思うことが人生に何度もあるだろうか、、
この地域では毎年あるのである。。
そして、
もし、なまはげ側に選ばれたら、、
どのような基準で選ばれるかまではよくわからない
希望してなるものか
指名されてなるものか
でももしやる側になったとしたら
絶対にやりたくない!
子供が泣き喚く姿を見ながらもなお、連れ去ろうという
根性(?)は私にはない。
なまはげを演じるのも大変そうで
もし演技指導とかあったら絶対に苦労しそうで
お酒を飲まなければならないのも
下戸の私には辛いだろう
そしてそして、
準備をするわけだが
それも大変だろうなと思う。
正月の準備もあるだろうに、それとは別で
しかも大晦日に、、
大晦日ぐらいゆっくりしたいではないか。
紅白を見ながら、今年は紅組だね、なんて話しながら
炬燵で蜜柑を食べて
除夜の鐘が鳴ったらのんびりと初詣に行きたいではないか。
私にはどうやら難しい。
まったく関係のない立場からすると
面白い行事だと思うし
ビデオで見る分には楽しそうである。
でも、私は心底思うのだ
この地域に生まれなくてよかったと、、
男鹿市の皆さん申し訳ない。
これからも伝統を守り続けてください
応援しています。
こ、こわい、、
つづく
リョウスケ
いたるところになまはげがいた
地域によってお面が違うなまはげ
なまはげの由来には諸説あり、はっきりとは分かっていない。
隣の伝承館では実際になまはげが来た時の流れを実演してくれる。
寒風山と呼ばれる男鹿半島にある山
美しい景色が眺望できる。
チャリで行くのが大変だったなんて、野暮なことは言わない。
これが何に見えるというのか。
撮るのに苦労したことだけは伝えておこう