チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

高速道路は疲れるだけだ

 


どうもリョウスケです

 

2023年10月1日日曜日

天気 くとり

 

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高速道路は頭を使う。緊張感もするし、神経も使う。ーー故にかなり疲れる。

 


普段ださないスピードで走行するだけで心臓がバクバクするのに、他のクルマの存在が気になり始めると、気になって気になって運転に集中できない。

後方を走るクルマに「こいつ遅えやつだ」と思われたらどうしようかと不安になったり、逆に前方を走るクルマが遅いと抜かすタイミングに頭を悩ませたり、他のクルマの影響で車線変更をミスらないかといつも気が気でなかったり。バクバクバク・・・。

私はクルマの運転が嫌いではないが長距離運転には向いていないらしい。

抜かされる分には平気である。むしろ慣れていると言ってもいい。なぜなら、チャリンコでも抜かされる、という経験をよくしてきたからだ。ロードバイクのお兄さんに抜かされるのは当たり前。ボロのママチャリに跨ったおじいちゃんに抜かされるのは屈辱的で、あれは地味に敗北感で傷つくから好きではないが、それでも慣れてしまえば平気だった。

ーークルマでも同じことだ。

抜かされることは全然平気。むしろどうぞご自由にとさえ思う。だが、抜かして欲しい時に限って抜かしてくれないクルマが苦手で、謎に私のクルマの後方をキープして、数十キロもの道のりを、私のスピードに合わせて走るクルマは不気味でもある。早く抜かしてくださいお願いします、と念じながら走るのだ。

逆に自分が抜かさなければいけないシチュエーションも苦手である。

高速なのに酷く遅いスピードで走るクルマと遭遇した時、どうしようかと頭を悩ませる。抜かすのは苦手だ。慣れていないだけに、スムーズに抜かせる自信がない。よっぽどでないと追い越しはしない主義だが、例によってよっぽどのスピードで走るクルマと遭遇すると、そういうわけにもいかなくなる。

近くに他のクルマがないことを確認し、少しでも周囲にクルマがあれば様子を伺い、完全にいなくなったのを見計らうと、全集中で勇気を振り絞って追い越し車線へ、、、これだけのことだが、私にとっては清水の舞台から飛び降りる覚悟が必要なのだ。なるべくしたくないから、基本的には左端を無難に走り続けるようにしている。

鉄の塊でできた彼らは、私の目には人の群集にしか見えない。それぞれが意思を持ち、時に優しい人もいれば、時に冷たい人もいて、時に何を考えているかわからない人に翻弄される。その都度感情が揺さぶられ、戸惑い、焦り、ヒヤリとしながら、高速を下りた時にはホッと息をついて、通常の運転の数倍疲れていることに初めて気づくのである。

運転は嫌いではない。でも、高速はやっぱり苦手なのだ。

効率を優先させたシステムよりも、遠回りでも着実に自分が自分でいられるペースで走り続けられたらいい。クルマの運転も、人付き合いも、人生も。

・・・なんて。