どうもリョウスケです
旅45日目
2023年5月24日水曜日
天気 晴れ
記憶とは不思議だなと思う。
8年ほど前に一人で那智の滝を見に
訪れたことがあった。
薄ぼんやりと残るその時の記憶では、
滝は見たこともないぐらいの
高さと壮大さで
落ちる水の勢いは凄まじく
眺めていただけで痺れるほどの感動を覚えた。
そして今、
その滝を時を越えて再び見上げている。
確かにものすごい滝である。
高さ、音、水の迫力
でも、あれ?
こんなもんだっただろうか?
なんかもっとこう天空からゴゴゴと
耳をつんざくような轟音で
唸るようにガガガと落ちていた印象だったのに、
滝は思ったよりも落ち着いて見える。
ゴゴゴというより
ドドドという感じの音で
ガガガというより
バババという感じで水が落ちていた。
こんなもんだったかな?
記憶とは曖昧だ。
勝手に美化され誇張されている。
でもこれが真実なのだ、
といより、
この旅で散々すごい滝を見続けた結果
目が肥えてしまい
どんな滝を目の当たりにしても
あまり驚かなくなってしまったのだろう。
確かにすごいと思う。高さも音も迫力も
でも、それだけだった
胸が高鳴るほどの感動や興奮はない。
これを成長と呼んでいいのだろうか。
それとも、豊富な経験によって
逆に損をしていると言えなくもない。
あの有名な那智の滝でさえ、
こんなもんかと落ち着いて見られるわたしは、
今後どんな滝を望んだところで
こんなもんかと思ってしまうはずである。
なんてもったいないのだ。
貴重な経験も
経験し過ぎれば貴重でなくなるという現実。
非日常的な体験も、
毎日続けば日常になるという現実。
ほどほどな旅をした方が
何を見ても何をしても感動できる。
だけど、これがわたしの旅である。
貴重な経験も、
大絶景の観光地も、
すべて薄まるほどの旅をしているということこそ、
何にも変え難いわたしだけの旅なのだ。
だからこれでいいかと言われたら、
そりゃ感動できた方が
当然いいに決まっているわけだが。。。
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那智の滝へ
滝そのものを祀る神社
落差133メートルもある。充分ものすごい滝なのに、こんなものかと思う自分の感性に落胆する。
三百円払うとさらに近くで見ることが可能
すごい高さ。すごい迫力。
三重塔。よくこれと滝がセットで撮られた写真を目にする
大門坂へ。本来ならここを歩いて登って那智大社を目指すことになる。わたしは自転車で神社の前まで行ってしまったので、あえて坂を歩いて下って、ふたたびまた坂を登る苦労を味わった。
大門坂入り口へ
ここからまた坂を登る
夫婦杉。入り口に鳥居のように並んだ巨大な杉の木
ここにも王子が。もう懐かしい
神秘的な雰囲気が流れる古道
黒あめソフト。那智黒と呼ばれる黒飴がお土産の定番。そのソフトクリームが甘くて美味しかった。
なでしこジャパンの記念モニュメント
選手の足跡があった