どうもリョウスケです
旅41日目
2023年5月16日火曜日
和歌山[継桜王子→熊野本宮大社→滝尻王子]
天気 晴れ
早朝から歩きはじめて
昼頃に「発心門王子」に辿り着く。
ここまで来るとあともう少しだ。
気合いを入れ直して、
ふたたび古道を地道に歩き始める。
なんかどこか寂しい気持ちだった。
もうこれで終わってしまうのか。。。
体力は既に限界を迎えているし
坂道はもうたくさんで
これ以上登りも下りもうんざりなのに
だけど、もうこれで終わってしまうのかと、
終わることに対して
どこか寂しさを感じていた。
きっとこの旅の終わりもそうなのだろう。
自転車旅の過酷さにうんざりしながら
体力的にも心情的にも年齢的にも
これで最後にしようと覚悟しながら
終わってしまう寂しさは、
終わりが近づくと
胸の奥の方からちょろちょろと溢れ出してくる。
終わってほしいけど、終わってほしくない。
終わらせたいけど、終わらせたくない。
食料はあとわずかで底をつく
夜のスリルに耐えられない
足は棒のようにカチコチで
荷物のせいで腰が痛くて仕方がない
やめたいけど、やめたくない。
帰りたいけど、帰りたくない。
しばらく歩くと熊野本宮大社の文字。
遂にここまでたどり着いたか。
神妙な面持ちで大きな鳥居を潜っていく。
滝尻王子から熊野本宮大社まで、
これにて、熊野古道中辺路制覇と相成った。
だけどもやっぱり、
嬉しいのに、嬉しくない。
終わったのに、終わってない・・・いや、終わったのだ。
あとはバスで戻るだけ。
寂しいのに、寂しくないと
強がりながら来た道を戻るだけだった。
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ここで昨日は。
ここでもよかった
台風の影響で行き止まり
迂回路がある
苔むした椅子
昔の集落跡
昭和初期まで人がまだ暮らしていたらしい。人がいなくなると自然はあっという間に甦る。
関所跡
外国人の人とすれ違うと「こんにちは」と日本語で声をかけてくれる。どこかで日本の登山文化を教わったのだろうか。むしろ日本人とすれ違うと逆に無愛想だったりする、わたしを含め。
これも集落跡。ここは明らかに廃墟が崩壊した姿が残ったままだ。
発心門王子
ここからはけっこう歩きやすい道が続く
ここを潜ると熊野本宮大社
八咫烏のポスト
実はこのスタンプをずっと集めてました。これは道中にある王子にそれぞれ設置されており、こういうのが苦しい旅路の些細な励みになったする。
泣きそう。やっとゴール
大鳥居
日本一の大きさ
こんな恰好で
昔の人はここからこの熊野川を舟で下って、今度は熊野速玉神社へと向かっていた。
帰りはバス
そしてあっちゅうまに滝尻王子へ。せつない