どうもリョウスケです
2023年3月20日月曜日
天気 晴れ
旅に出る直前には、
必ず琵琶湖を一周しようと決めている。
琵琶湖一周には
私の場合早くても二日はかかるため、
長期旅に出る前のウォーミングアップとして
ビワイチはもってこいだった。
ーー総距離およそ二百キロちょい
これは一日100キロ単位で走らないと
まず二日で走り切れる距離ではない。
しかもほぼノンストップで走り続けないといけないため、
体力も気力もかなり消費する。
ところが、
数ヶ月のブランクと運動不足である。
最初は快調に鼻歌交りに走っていたのに、
気づくと足は棒だった。
動くと痛みがキシキシと体に鈍く突き刺さる。
さらにわたしを悩ませたのはお尻の痛みである。
固いサドルに長時間座っていると、
やがてじんじんとお尻に痛みが広がっていく。
座ってるだけで痛い。
お尻を浮かせば少しはマシだが、
すると今度は腰が痛くなる。
もう耐えられんとサドルに腰を下ろしたら、
たちまちお尻に激痛が走り、、、
ずっと痛いと痛いを
繰り返しながら走り続けるしかなかった。
痛くてもグッと堪えて走るしかない。
ここでようやくこの過酷さこそが自転車旅だったよなと、
忘れていた記憶を骨の髄まで
数ヶ月ぶりに思い出したのである。
ビワイチはこれで五回目だった。
年々自転車走者のために走りやすく整備されていく道は、
本当にありがたかった。
どこを走ればいいかもわからず、
あっちに行ったりこっちに行ったり
スピードを上げたトラックが
真横スレスレを通過して、
恐い思いをしたあの頃を思い出す。
琵琶湖を一周するといつも思うのが、
これだけ特徴を備えた地域は北海道と沖縄以外では
滋賀だけではないかということ。
巨大な湖、それを中心に街が栄えており
北と南では景色や雰囲気が全然違う。
西と東では文化まで異なっている。
その魅力を存分に味わえるコンテンツは
自転車だけだとわたしは自負している。
だからこそビワイチはやめられない。
これで五回目だが、まだ五回目でもある。
旅のウォーミングアップのつもりでも、
ふと次のビワイチはどこを走ろう
どこに泊まろう
どこに寄り道しよう
と考えている自分がいるのだった。
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午前10時前長浜城を出発!
ビワイチのマーク。これに沿って走ることになる
ビワイチのコースは、交通量の多いところでは、ちょくちょくこういう人気のない山道や何キロも遠回りする道を走らされることがある。
こんな田舎道もコースの一つ
夕方5時頃目的のキャンプ場に到着。想像の数十倍苦しいサイクリングだった。