どうもリョウスケです
2023年2月11日
旅の記録として残しているものは、
ブログだけとは限らない。
たくさん巡ったあらゆる観光地や施設には大抵パンフレットやチケットが用意されている。
旅中荷物にもなるそれらの物は、
これまでそのほとんどを保存するように心掛けてきた。
何百枚と存在するパンフレットの束は
嵩張る上に、
塵も積もれば重量も半端ない。
できればその都度処分した方が荷物にならずに済むのだが、
それでも捨てずに持ち歩いた理由はただ一つ。
旅の記録として残しておきたい!
見返したとき、「そうそうここも行った」とあとで簡単に振り返ることができるし、簡易的な施設の説明も明記されているので、ブログを書く際にも参考になって便利だったりする。
何より、後からそれらパンフレットやチケットをファイリングしていく作業が、たまらなく大好きだった。
ブログと違い誰かに見せびらかすわけでもない。
自分で見て楽しむためだけの自己満作業。
ブログにも記録は残るが、
形として残すことで、
どこか誇らしい気持ちにもなる。
歩んだ記録と記憶、
生きた証、
コレクション的な要素も担っており、
それらをスクラップする行為は
大切な思い出を形として残す神聖な儀式でもある。
ところが、
問題はとにかく数が多いことだ。
何百枚もある。全てファイリングする。
このファイリング作業も容易ではない。
A4サイズのファイルのどこにどのように
配置して収納するか。
透明なシートに上部から差込んでいくタイプのファイルに、
白いコピー用紙にクリップでパンフレットを留め
チケット類はマスキングテープで貼り付ける。
開けた瞬間になるべく全体が見えるように
配置をうまく工夫しなければならない。
それはある意味テトリスをやる技術が必要とされており
少しでもズレると途端に見えなくなったり
バランスが悪くなったり
非常に高度なセンスが試されるのだった。
それだけではない。
クリップで端を止めて適当に重ねていくと
次第に部分的に嵩張り始める。
ファイルを閉じたとき
妙に右側だけが膨らんでいたり。
ページが嵩張って閉じにくくなっていたり。
そうなるともう一度やり直し。
嵩張っている部分を慎重にバランスを意識しながら
配列を工夫しなければならない。
この地道な作業工程。
やってはやり直し
貼り付けては貼り直し
時系列はそのままでという妙なこだわりによる
制約を守りながら、
こうして、ああして、こうして、ああして、、、
もう一度言おう。
これはあくまで自己満作業である。
誰に披露するわけでもない。
どこかに展示するわけでもない。
ただ自分が見て楽しむためだけの自己満作業。
作業が終わった後の達成感もひと塩で
本棚に並んだ4冊の分厚いファイルは
なかなか壮観である。
こいつを眺めながらコーヒーを飲むのは格別だ。
この不毛とも言える作業を、
やっぱりわたしはどこまでも愛しているのだった。