どうもリョウスケです
旅167、168日目
2022年12月4日日曜日
天気 晴れ 曇り
当初その呼称を聞いて、
自らハードルを上げていくタイプの観光地だなと思った。
倉敷美観地区て、、、
倉敷はよく聞く観光地の名前だ。
岡山でもまず一番に人気の観光地だと思う。
それでも美観地区だなんて、、、
綺麗なモデルの女性が
自ら美人モデルの〇〇ですと名乗るようなものだ。
間違いではないだろうし、
大多数の人が美人だと認めているからこそ
そう名乗れたとしても、
自分で言っちゃうとかなり鼻につく。
さて、倉敷美観地区はどうだろう。
自ら「美観地区」と名乗るその太々しさは
ある意味清々しいとさえ感じるが、、、
と思って倉敷美観地区に訪れてみた。
率直な感想としては、
まだ謙虚すぎ〜!!!
なあに照れながら「美観地区ですぅ」なんて言ってんのよ。
もっと声を大にしながらアイアムビューティフルシティーって殊更強調して言いなさいよ!
とお節介にも言いたくなる街だった。
街の中心を穏やかな川が流れる。
そこを客を乗せた小舟がゆったりと進んでいった。
柳の木、
木造の建物、
アーチ状の石橋
どこを写真に撮っても美しかった。
美観地区というだけあって
このあたりの建物などはその景観を
壊さぬよう
工夫や努力が至る所に垣間見える。
電柱や電線もない。
ネオンの看板や信号機もない。
建物は基本的に白壁に屋根瓦で統一され
景観を崩すようなものが極力排除されていた。
ーー美観地区が美観地区してやがる!!ーー
でもそれは、
かつてどこにでもあったはずの
古き良き日本の風景でもあると思えた。
美観地区内には普通の民家もいくつかある。
美観地区の景観を守るため
彼らには我々の知らないルールや縛りが
生活の中にあたりまえに存在するのかも知れない。
不便と感じることも、
もっと自由に暮らしたいと思うことも、
ここにご先祖様が家を建てたことに
多少腹が立つこともあるのかも知れない。
便利と引き換えに失われていく日本独自の風景。
それは進化であって決して退化ではない。
けど、どこか残念に感じることも
旅をしていると、
特にこういう観光地に訪れるとよく感じる。
だからこそ大切にしなきゃいけないし
景観を守る人たちには感謝しなきゃいけない。
そして、もっと声を大にして言ってほしい
わたしこそが「美観地区よ!!!」ーーーと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
美観地区の手前はこんな感じ。
これが、
振り返るだけでこうなる。いかに美観地区が景観を大切にしているかが、現地に行くとすごくわかる。
基本的に和式の建物が多いが、中にたまに洋式の建物もいくつかあって、それが全然違和感なく溶け込んでいる。少し古めの電話ボックスや、道端に置かれた自転車なんかも風景に自然とマッチしていて、なんだか不思議な光景だった。
デニムが有名らしい。欲しいなと思いつつ、値段を見ると、ユニクロの数千円のやつで十分だなと思ってしまう。
紡績工場跡。日光を避けるためのあえての蔦らしい
二日目の倉敷。朝行くと人が全然いない
美観地区内にある人気の美術館。モネの睡蓮などの有名な絵が複数展示されている。
この辺りの地域から着想を得た小説を戦後になっていくつも発表している。
疎開していた家
横溝正史像
襖の向こうでここでのエピソードを自ら語ってくれているけど、このお家の管理人のおばちゃんが、丁寧に茶を出しながら教えてくれる。
歴史館
金田一耕助像。金田一耕助はこの疎開先で生まれたと言われている。
歴史館には横溝正史の書斎がある。館のおじさん曰く、もともとは地域の岡田藩についての展示しかしてなかったそうだが、それではお客がまったく来ないため、横溝正史の展示を始めたらしい。なんだか大変だな、、、
行っちゃいました。初日。諦めたらそこで試合終了ですよ!! 最高すぎる! 感想を共有できない一人旅の虚しさよ。