チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

自転車で渡れるか否か

 


どうもリョウスケです

 


旅159、160日目

2022年11月25日金曜日

天気 晴れ

香川[高松市国分寺町丸亀市

 


勘違いにも程がある。

だけど薄々勘づいてはいたのだ。

自転車で淡路島に渡れないと知ってから、

 


もしかして、、、と。

 


『もしや瀬戸大橋自転車じゃ渡れない説』

 


香川を全部巡ると四国はこれで終わり。

次は岡山に進むことになる。

けれど岡山と四国は地続きではないため、

方法はいくつかに絞られていた。

 


一つは船で岡山に渡る方法である。

高松港から出ている船に乗れば数十分ほどで

岡山にたどり着ける。

けどこの方法は、

わたしの旅の美学に反していた。

よほどのことでない限り、

自転車で行けるところは自転車で行きたいと

ずっとそうやって旅をしてきたのだ。

 

ここでそのこだわりを捨ててしまえば、

これまで築き上げてきた旅の価値を著しく下げる

気がして許せなかった。

 


もう一つはしまなみ海道で本州に戻ってから岡山に入る方法である。

だがこれだと来た道をもう一度戻ることになり

例の謎ルールに引っ掛かるが、

自転車で進む以上は背に腹は変えられない。

 


だけど、もし瀬戸大橋が渡れる橋だったなら、、、

 

すべての条件をクリアして

岡山に直接渡ることができる!

 


その僅かな可能性に期待を込めて、

瀬戸大橋までやってきた次第である。

 

 

 

ーーが、そんな期待に蓋をしてなかったことにしてしまいたいほどに、

瀬戸大橋はわたしの想像を遥かに超えた

長大すぎる橋だった。

 

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長い。どこまでも長い。

ここからでは橋の端が見渡せないほどに

橋はどこまでも果てしなく続いていた。

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柱一つ一つも超巨大で

巨人が整列して佇んでいるみたい。

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上を高速道路が走っており、

その下を電車が走る二層構造。

いずれは新幹線もと考えて設計されていて

それが可能なほどの頑丈さが

遠くから眺めていても伝わってくるようだった。

 


思えばどうしてこれに自転車で渡れると思っていたのだろうか。

 


しまなみ街道はいくつもの島を橋がいくつも繋ぐことによって

ようやく本州から四国へと渡ることが可能だった。

距離はまだこちらの方が短いとはいえ、

それでも世界最大級の橋である。

全長九キロ以上、、、

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車でもそこそこうんざりする距離なのに

自転車ごときが渡れるはずが、、、

 


なんてことは後から何とでも言えることだった。

結局は無知が故の認識不足。

 

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世界最大級の橋を眺めながら

岡山に渡るための究極の二択に思いを巡らすのだった。

 

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f:id:kryo428:20221201210445j:image瀬戸大橋記念公園


f:id:kryo428:20221201210448j:image猫ちゃん。


f:id:kryo428:20221201210451j:image龍の頭みたいな石の像


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f:id:kryo428:20221201210457j:imageまたいた。


f:id:kryo428:20221201210514j:image記念館。瀬戸大橋の構造や歴史、建設の工程などを模型や映像を使ってわかりやすく解説してくれている。


f:id:kryo428:20221201210504j:image大久保甚之丞さん。瀬戸大橋の構想を100年も前から考えていたすごい人


f:id:kryo428:20221201210500j:image模型だけでもすごく長い


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f:id:kryo428:20221201210520j:image丸亀城


f:id:kryo428:20221201210523j:imageハートに見える石垣らしいけど、三角にしか見えない。


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f:id:kryo428:20221201210533j:image高石垣。すんごく大きい。


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f:id:kryo428:20221201210546j:image丸亀城天守。現存12天守の一つ。12個の中でも特に小さいとされる天守


f:id:kryo428:20221201210550j:imageここから瀬戸大橋が望める


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f:id:kryo428:20221201210559j:image中は現存天守だけあって趣きのある雰囲気。現存天守にしか醸し出せない、くたびれた木の色味や空気が歴史を肌で感じさせてくれている。


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f:id:kryo428:20221201210605j:imageこんなことをわざわざ書かなくても、普通は貴重な歴史の遺産に落書きなんてバカなまねはしない。


f:id:kryo428:20221201210609j:image歴史の価値だけでなく、人としてのモラルさえわからない人たちがいるという事実が、ひどく悲しい。


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f:id:kryo428:20221201210612j:image数年前に石垣が崩れる事故があったらしく、現在は修復作業中。


f:id:kryo428:20221201210615j:imageこの眺めが最高!


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f:id:kryo428:20221201210625j:image美しい石垣の形


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f:id:kryo428:20221201210628j:image丸亀城は滋賀に所縁のあった京極氏によって幕末まで収められていた。


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f:id:kryo428:20221201210637j:image大手門の中も見学できる


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f:id:kryo428:20221201210647j:image発掘調査中。ここに新しく建物を近々建設する予定らしい。知らないだけで、足下には何か貴重な歴史的発見があってもおかしくない。