どうもリョウスケです
旅116、117日目
2022年10月6日木曜日
天気 曇り
海賊がいたらしい。
その昔、この地には海賊がいたらしい。
海賊と聞くと、我々世代は漫画や映画の
海賊を思い浮かべがちである。
冒険夢金銀財宝仲間にゴムゴム
でも現実世界の海賊といえばそんなファンタジー
とは一線を画し、
海における略奪や犯罪行為が本当の姿である。
ところが、この瀬戸内海近郊を管轄していた海賊たちは、
それともさらに一線を画す存在だったという。
ーー村上海賊。彼らは、
瀬戸内海を航海する船を見つけると
お金を徴収し、相手がそれを渋ると
仲間が総出で船を襲い、
積荷をすべて奪って船を沈めたそうだ。
ここまで聞くと一般的な海賊とあまり変わらない気もするが、
お金を払った人に対しては航海が非常に難しかった瀬戸内海を安全に渡るため、
護衛や水先案内などをしてくれたという。
その他にも、毛利家に味方して海を中心とした戦に傭兵として出向いたり、漁をして魚を売ったり、海外との交易もしていたとされる痕跡が残っており、宗教的な物事を大切にし、連歌を嗜んでいた記録も残されている。
知れば知るほど想像上の海賊とは違う姿が垣間見えてきて、
そもそも海賊とは何かと考えたくなる。
悪魔の実を食べて「ゴムゴムの〜」と
人を襲う悪者から街を救い、
冒険に目を輝かせる冒険少年は漫画の世界。
金銀財宝に目が眩み、同盟裏切り日常茶飯事。
どこまでも宝の地図を追い求め、
「ヨーソロー」とブラックパール号で大海原を突き進むのは映画の世界。
海賊とはなんだろう。
村上海賊は実在した海賊だったが
野蛮な海賊というよりは
海を生業とする兵士や商人に近い存在だった。
専門家の間では、海外で言う「パイレーツ」とは異なる存在として、海外でも「ninja」や「samurai」と訳すように、村上海賊を本来の海賊と差別化するため「kaizoku」と訳した方がいいとされている。
それだけ彼らは異質な存在だった。
海賊であり、海賊ではない。水軍でもあり、水軍だけでもない。
だから総称して彼ら独自の解釈としての「海賊=kaizoku」なのである。
彼らを海賊というのなら、
わたしもきっと海賊に違いない。
あなたもきっと海賊だ。
我々みんな生まれた時から海賊である。
陸を旅する自転車海賊だ!
・・・言っていて恥ずかしくなったので、
この煮えたぎる熱い想いは胸にだけそっと仕舞っておこうと思う。
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村上海賊には三つの家があり、因島、来島、能島に分かれている。それぞれ管轄していた場所が違い、微妙にやり方や考え方も違ったという。
因島水軍城は博物館。村上海賊の資料や武具などが展示されている
大喜利のテーマみたい。
クリアファイルをもらった。村上選手の活躍にあやかりたかったからなのか、たまたま活躍も一緒に祝いたくなったのか。気になるのは村上選手がある島のある博物館で名前が一緒という理由だけで祝福されている事実を知っているかどうかである。
村上海賊ミュージアムは、能島村上を中心に村上海賊について展示された博物館。
実は一度訪れたことがあるけど、本を読んでからふたたび行きたくなったという話。ちなみにその本はこのミュージアムで購入したものであり、見事に策略にはまったらしい。グッズも購入。ただの金づる
能島城跡はぽっかり浮かぶ小さな島ーー観光船で行けるらしいが、続100名城にノミネートされており、ルール(100名城以外のお城は原則行かない)に反しているので諦めた。次は続かな、、、