どうもリョウスケです
旅47日目
2022年7月4日月曜日
天気 雨
鹿児島[鹿児島市]
白熊という名のかき氷がある。
練乳の混ざった白いかき氷に
フルーツや寒天などが
上に乗っかる見た目も楽しいかき氷である。
鹿児島の名物スイーツで、
あらゆる喫茶店で提供されており
中でも発祥店として有名な『むじゃき』という
店に行ってみることにした。
外側からもテーマパーク感のある店舗は、
若干一人で入るのに
抵抗を感じてしまうたたずまい。
それでも勇気を振り絞って威勢よく暖簾をくぐると
そそくさと席につき
さっそく店員さんに「白熊お願いします!」
と少し渋い感じでメニューを注文。
臆しては負けだと強く自分に言い聞かせる。
いかにも女子やカップル
もしくは家族連れが多そうな店だからといって
気持ちで負けたらダメなのだ。
白熊にはベビーサイズと
レギュラーサイズがある。
一人ならベビーサイズでも十分かもしれなかったが
ここで臆しては負けだと、
レギュラーサイズを注文してみることに。
ドキドキしながら待つこと数分
出てきたソイツに度肝を抜く。
白熊だ!
本当に白熊だった!
南国の地に、
白熊さんが突如として現れたのだ!?
・・・と感動したのは最初の五秒で、
そこからは想像以上にデカイ白熊に動揺が隠せない。
周囲の目が気になり、
こんなに食べられるかどうかが心配になり、
店員のお姉さんによる
白熊解説に戸惑いを覚えつつ
最初の一口目を食べてみた。
練乳の甘さとかき氷のひんやり感が絶妙で
フルーツのさっぱり感が
どんだけでもパクパクいけるアクセントになっていて
うま〜い。
なんだか笑顔になれる美味しさだった。
ところがやっぱり
レギュラーサイズは一人分としては多いようで、
味こそさっぱりしていて
いくらでも食べることができたのだが、
とにかく腹が膨れる。
まさかかき氷で腹が膨れるとは思わず、
直前に昼食を食べてしまったことを酷く後悔した。
それでも頑張って食べ進め
最後の一口をなんとか平らげ席を立つ。
店を出る時もあえて胸を張り
会計を済ますと威勢よく「ごちそうさまでした!」
と店員さんに告げ、
堂々としたたたずまいで暖簾をくぐった。
臆したら負けである。
負けなかった自分に最大の賛辞を送りたい。
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熊さんがいた。73年ってすげえな!
とぼけた表情がなんだか可愛い。目と口はレイズンで、鼻はさくらんぼになっていますーーと店員さんが丁寧に教えてくれた。
甘納豆らしきものや、和菓子っぽいものも入っていて、それがどのあれよりも甘い。
完食。一食分以上のボリュームがある。腹パンパンで店を出る。