どうもリョウスケです
旅38日目
2022年6月24日金曜日
天気 雨ときどき曇り
熊本[人吉市]
洞窟と呼ぶにはあまりに人の手が加えられたそこは、
戦争の時代の魚雷調整場だったという。
山で囲まれた盆地に位置し
周辺には小さな集落と田んぼや畑が広大に広がる
のどかな風景の一角にポカンと空いた穴
ひみつ基地ミュージアムという
何ともユニークな名前とは裏腹に、
そこは戦争の名残が微かにまだ生々しく
その残響を奏でている。
人の手だけで掘ったその洞窟は
きれいなアーチ状に奥深くまで続いており、
ガイダンスのおじさんに連れられ
洞窟を奥へ奥へと進んでいくと
そこにはあらゆる意味を持った痕跡で溢れていた。
小さな窪みの一つ一つに意味があり
まだ釘が刺さったままの箇所
魚雷を吊り下げていた穴
無線室の名残
作戦会議を行なっていた部屋
そのどれもは説明されて初めてわかるものばかり
ガイダンスのおじさんが言うには
ここはほんの6年前まで防空壕だと地元の人からも
認識されていた場所だった。
それがある日突然海軍基地だったことが発覚し
早急に調査がなされることになったとう。
発見されてから日が浅いため
まだ調査の途中であり、
これから新たな発見が期待されている。
驚くべき事実。
人知れず存在した遺構。
それでも今からでも遅くはない。
ここからまた一つ戦争を世に伝えることができるのだ。
その現実を
その悲惨さを
世に伝える伝道者として、
大切な役割をこれからも担っていくに違いない。
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戦時中海軍の航空基地でもあったため、滑走路の名残がまだ残っている。
訓練機の通称赤とんぼと呼ばれた飛行機。特攻隊の訓練にもよく用いられた。こんなこと言うのが不謹慎かどうかわからないけど、それでもやっぱり昔の飛行機はかっこいいと思う。
穴はたくさんあって、一つ一つにそれぞれ違う役割がある。一般見学だと魚雷調整場のみ。オプション付きだと宿舎と無線室も見学できる、とあとで言われ、自分以外の他の参加者全員がオプション付きを選んだら、、、行かないわけにいかないよね。ーープラス五百円