チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

聞かれて困る質問

 


どうもリョウスケです

 


旅12日目

2022年5月29日日曜日

天気 晴れのち雨

長崎[平戸市生月町佐世保市

 


ありがたいことに

自転車で旅をしているとよく人に話しかけられる。

 


普段誰とも喋らない生活をしていると、

そんな何気ない会話に

なぜか生きていることを実感できた。

 


だが、

そんなありがたい会話だけど

聞かれていつも返答に窮する質問が

二つある。

 


まず一つ

ーーどこから来たの?

 


これは大概の人が第一声に用いる

質問である。

最も質問者が気になるところなのかもしれない。

わたし自身も、この質問に特別抵抗感が

あるわけではなかった。

 


あるのはこの質問から繰り出される

もう一つの質問

 


ーー今日で家を出て何日目?

 


こいつが超難問だった。

そりょ正直にフェリーに乗って

直接九州まで来た旨を伝えてもいいのだが、

質問者の期待に反していると

答えながらいつも残念な気持ちになる。

 


彼らの大半はきっと

滋賀県から自転車で何日かけて九州まで来たのか

という回答を望んでいるのだ。

 


自分たちでは想像するしかできない

旅路の果てを期待しているのである。

 


でもわたしはというと、

まだ旅を再開してから二週間も経っておらず

1日に走る距離だって

最高でも50キロそこそこだ。

 


彼らが驚くような旅をしていないのが現実だった。

 


それでも腐っても日本一周である。

一度も家に帰らず

一日100キロ以上の道のりを走り

まる一年近くの月日をかけて

日本一周を成し遂げようとする人たちと、

 

ちょこちょこ家に帰りながらも

一日そこそこの距離数を走り続け

3年の月日をかけながら日本一周を成し遂げようと奮闘するわたしと、

最終的な旅路の総距離は変わらない。

 


だけどそれを一から出会ったばかりの人に

端的に説明する技術を持ち合わせていないわたしは、

結局のところ二週間ほど前に

フェリーに乗って九州に来ただけの人である。

 


悔しいけれど

まあそうなのだから仕方がなかった。

 

 

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朝の平戸


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田平天主堂ーー煉瓦造りの教会で

とても美しい外観をしている。


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残念坂と呼ばれるかわいそうな坂


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虫の自販機を発見!

ゲンゴロウが一番無理かもしれない。