チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

私はいま、長野にいます。

どうもリョウスケです

 

 

 

甚大な被害をもたらした台風19号。大雨による影響で千曲川の堤防の決壊や土砂災害により多くの家屋が住めない状況に陥っており、復興にはまだまだ多くの時間と労力が必要とされている。

今年の旅をひとまず終えたイマ、次に私がする事は何だろうと考えてみた。

時間も体力も人より多く有り余っている私が、遠く離れた地で、ただぼんやりとテレビで被災地の近状を人ごとのように眺めている。大変だな、、、などと、明日の晩御飯を心配するみたいな調子で呟いて、一体何の意味があるのだろうか。

被害のあった東日本はもれなく旅をした地であり、一度は近くをチャリで通過したトコロであり、何気なく話をした地元の方も被害に遭われている可能性もある

ふと、行ってみようと決めたーーー

正直な事を包み隠さずありのままの自分を書き留めることがこのブログの心情なら、ただの思い入れで動くほど、私は正義感に溢れた人間ではない。。お世話になった人々の事を想って動くほど、義理堅くもない。。

私を突き動かす原動力となったのは、単に有り余ったエネルギーと時間を何か有効活用したいという私利的な都合と私欲的感情である。それが結果的に何かの為になり、強いては自分の経験に繋がるのであれば、どれほど素晴らしいことか。

そんな理由を引っ提げて被災地に赴くのは、実はかなり失礼で不謹慎なことかもしれない、、と少し抵抗もある。だとしても何もせず生産性のない生活を暫く続けるぐらいなら、何にしても行動してみよう。

ツラくなったらスグにでもやめよう。自由な人生には柔軟さが必要である。

 

 

 

長野ーーー

被災地になった地域は多く、どこに行くか決めてはいなかった。長野を選んだ理由は、車で行くなら最も行きやすそうだと判断したことと、父のツテがあったことに他ならない。

そんな単純な理由で選んだ長野だったが、被害は想像を絶するものだった。。

長野市内を縦に流れる千曲川の堤防が台風の影響で決壊し、そこから異常な水と土砂が流れ込み、多くの家屋が浸水。被害の大きい所では2メートルもの水や泥が入り込み、床を泥まみれにし、壁をぶち破り、車を流し、木を薙ぎ倒していった。

私が長野に訪れたのはかの台風からおよそ二週間後、、遠く離れた場所にいた私にとって、二週間はけっして短い時間ではなく、むしろ旅で言えば鳥取から山口に入るぐらいの時間は余裕である。ところがまず長野に訪れて真っ先に感じたことは、長野が想像より遥かに被害が甚大だったことと、二週間経っても尚、まだ手付かずの家が多く存在している現実に、ただただ絶句するしかなかった。

 

 

 

災害さえ無かったらしなくてもよかった筈の苦労。。

たった1日で家を失った、、大切な家財道具を失った、、仕事を失った、、

その人たちの気持ちを、簡単に心配などできないほど、事態は深刻を通り越している。

私には被害にあった地域住民たちの気持ちを1ミリもわかってあげられそうにない。想像するのも難しく、もし自分の家が、、などと考えることさえ拒絶したい現実がそこにある。

ツライという感情は一色ではない。どういう言葉が適切で、どういう言葉が不適切か。それさえ私がどれだけ頭を悩ませたところで答えなど出るはずがないのだ。

理解するのは難しい。ただ出来ることをやるだけだ。私に出来ることは何か。。

私利的な都合と私欲的な感情を有り余ったエネルギーに変えて自分に出来ることをやろうと思う。理由なんてどうだっていい

足りてない力があるなら少しでも何かの為に「力」を注ぐだけだ。

 

 

 

私はイマ、

長野でボランティアをしているーーー

 

 

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