チャリ旅日記

旅のことや日常のことを気ままに綴るよ

自転車で御釜へ行った話

どうもリョウスケです

 


旅48、49日目

福島→宮城

天気 晴れのち曇り

 


48日目

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仙台へ行こうか

それとも蔵王の御釜へ行こうか

どちらを目指して行くべきか

とても悩む。

仙台には必ず行きたい

その前に御釜に行くべきかどうかで悩んでいる。

なぜ悩むか。。

それはどう考えても過酷な山道だからだ

自転車で行くにはちょっとどころではない急な山道を延々と登ることになる。

毎年自転車のヒルクライムレースで使われるほどの山道を

荷物を大量に積んだロースペックの自転車で登るのは辛い

それを分かった上で、

登るべきか否か。

 


うん、登ろう。

御釜の景色を生で見てみたい

それを自転車旅で成し遂げてみたい

私はマゾか?

いや、そういうことではない。

単純な好奇心だ。

自転車では過酷な山道を、

登ってみたという旅の記憶がほしい。

別にレースをする訳ではないのだし

休憩だって何度でもする

途中で歩いても構わない

のんびり自分のペースでゆくだけ

よし、何となく行ける気がしてきた。

 


それが昨日の話。

 


御釜に繋がる蔵王エコラインという道の手前にある遠刈田温泉まで走り

野宿し次の日御釜まで自転車で走る。

 


49日目

今日が特別なのか

この辺りの地域は通年でそうなのか

朝からずっと気温があまり高くなく過ごしやすい。

少し天気を心配したが

思ったほど悪くないので走れそうだ。

 


コンビニでまず500mlの麦茶を2本購入

経験上、長く続く山道ほど途中に自販機や

ましてコンビニなど存在しない

買っておけばよかった、、

が、あとで熱中症でぶっ倒れた時の最後の言葉になるわけにはいかない。

用心に越したことはないのである

 


蔵王エコーラインの入り口には大きな鳥居があり、

まるでスタートラインさながらに立っている

心の中でヨーイドン!と呟き

そこを潜った

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潜って早々に坂道になっており

後はずーっと坂道が続く

距離でいえば15キロほど。平坦な道であれば1時間もあれば着く

それが延々と坂道だというなら

ウーン。。

倍どころでは無理かも

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幸い緩い坂道や少しきつめの坂道はあれど

急過ぎて自転車では登りきれないほどの坂道はなかった。

押して歩かなくていい分、

時間はかからない

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だから楽、、なわけではなく

かなり辛い

けれど事前に調べて過酷だという情報が頭にあったのが良かった。

例えば映画を観る際

駄作だと評判の映画を知りながら観るのと

知らずに観るのでは、

鑑賞後の感想は変わってくる。

期待して観たらつまらなくてガッカリするだろうし

知ってて観たら、あれ、意外と悪くないじゃん、て思うかもしれない。

それと同じ。

 


、、なのかどうなのかは計り知れないが

過酷なことを知っていた分

覚悟して臨むことができた。

半分を過ぎたぐらいでお茶が一本無くなっても、むしろ予想通りと

嬉しかったのも知っていたのが大きい。

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そんなこんなで3時間半ほど坂道を登り

ようやく登山口に到着!!


ん? 登山口??

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そう、御釜まで辿り着くには方法が二つあり

一つは登山口から歩いて登る方法

もう一つがエコーラインからハイラインという道に入り御釜に行く方法

ただしこの蔵王ハイラインは有料道路になっており

自転車や原付は走れない。

なので自転車はここまで。あとは歩いて御釜まで登って行く。

坂道を延々と自転車で登った足で、

今度は歩いて登るのである

 


もうここから先は気力の勝負

割と本格的な登山道を必死で登って行く

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気温が低いせいか汗はかかないが

虫が多い!!

トンボみたいな虫と

蜂みたいな虫が

周りを行ったり来たり鬱陶しい

耳元でぶーんという嫌な音と

時々躊躇なくタックルしてきて気力も底を失いかけ

あわや虫が原因でリタイアか!?

と苦渋の決断を下そうとした矢先

やっと、

やっとこさ、

頂上にとうちゃく!!

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そこから100メートルほど先にあるのが

念願の御釜である

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太陽が当たるとエメラルドグリーンに輝く

蔵王山にある火口湖

周囲1,080メートルの大きな湖で

水深が27メートルある

時折雲が太陽を遮ると湖の色が深緑に変わる

まさに絶景の眺め

 


頑張った甲斐があった

足はすでにバキバキだが別にいい

美しい。ずっと見てられる

隣でおばちゃんが飽きてすぐ帰ろうと言っていた。車で来ると

そんな程度になるのだろうか。

 


ついでにしんどいが向かいの山にも登ってみた。蔵王山の最高峰に位置する山で

標高1840メートルある。

ちと辛いがここまで来たなら価値がある

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山頂でおにぎりを食べて休憩

下界で食うより旨い!

ような気がする

 


それからもじっくりと御釜を堪能し

湖が抹茶ミルクに見えてきたあたりでそろそろ下山することにする。

 


このままエコーラインを突っ切るとすぐ山形に辿り着くが

まだ順番が違う。

宮城の方へと来た道を戻る

 


延々と登りなら、今度は延々と下り

3時間半かかった登りも

下りだと30分ほどで入り口まで戻って来た

 


辛かったが達成感でいっぱいの一日

最後の温泉に入って疲れを癒した

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リョウスケ

 

 

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カニとウナギの伝説って、、

もっと龍とか虎とかじゃだめなんだろうか
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遺跡みたい。これが何だったのかは

何も分からなかった